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【動画】42歳になった“ワンダーボーイ” オーウェンの冷静なフィニッシュを今一度

YOJI-GEN

 リバプールでのプロデビューから2年目の1997-98シーズンに弱冠18歳でプレミアリーグの得点王に輝くと、イングランド代表として臨んだ直後のフランスW杯では、ラウンド16のアルゼンチン戦で鮮烈なゴール──。当時“ワンダーボーイ”と騒がれたマイケル・オーウェンだが、そんな彼も2013年の現役引退から約8年が過ぎ、すっかりアラフォーである。12月14日には42歳の誕生日を迎えている。
 01年にはバロンドールも受賞するなど、リバプールで順調にキャリアを築いていたオーウェンだったが、04年の夏、24歳の時にスペインの名門レアル・マドリーへの移籍を決断。ジネディーヌ・ジダンやロナウド、そして同胞のデイビッド・ベッカムらを擁する“銀河系軍団”の一員となった。

 結論から言えば、この04-05シーズンのマドリーは2年連続の無冠に終わり、新しい環境への適応に時間を要したオーウェンのスペイン挑戦にも、たった1年で終止符が打たれる。ただそれでも、決して十分とは言えない出場時間の中、ラ・リーガでは二桁の13ゴール。その類まれな得点センスは証明している。

 ラ・リーガ初ゴールは、04年10月24日の第8節・バレンシア戦。ラウール・ゴンサレスのスルーパスに抜け出すと、間合いを詰めてきた名手サンティアゴ・カニサレスを欺くように、右足アウトで同サイドのゴール左上隅を射抜いている(07秒〜収録)。

 ここから4戦連続ゴールを記録したオーウェン。第10節のマラガ戦では右SBミチェル・サルガドのクロスを胸で落とし、右足で切り返し、最後は左足でゴールに流し込んでいるが(26秒〜収録)、際立ったのはやはりエリア内での冷静さだった。

 グティのスーパープレイによるお膳立てから決めた第13節・レバンテ戦(1分01秒〜収録)や、ロナウドのラストパスをニアで合わせたチャンピオンズリーグのディナモ・キエフ戦(1分44秒〜収録)からも分かるように、サポーティングキャストに恵まれていたのは事実だが、シュートを決め切る力は言うまでもなくワールドクラスだった。

ガラクティコス時代の末期にマドリーに加入し、2度の監督交代と落ち着かないチーム状態の中で苦しんだオーウェンだが、それでもきっちり二桁得点はマークした 【DUGOUT】

 ベッカムのアシストからは2ゴール。ヘディングでの落としを収め、繊細なボールタッチで仕掛け、最後は右足のコントロールショットを沈めた第19節・サラゴサ戦の一撃(1分10秒〜収録)も見事だが、印象深いのは第31節のバルセロナ戦だろう。3-1のリードで迎えた65分、ベッカムらしい正確なロングフィードに反応すると、ジオバンニ・ファン・ブロンクホルストの追走を振り切り、ここでも冷静にGKの位置を見極めてフィニッシュ(1分28秒〜収録)。エル・クラシコという大舞台でも勝負強さを見せつけている。

 公式戦45試合で16ゴールという結果を残し、1年でプレミアリーグに舞い戻ったオーウェンは、その後ニューカッスル、マンチェスター・ユナイテッド、ストーク・シティでプレー。引退後は競馬好きが高じて馬主となり、多くのレースで優勝馬を輩出する傍ら、テレビコメンテーターとしても活躍している。
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