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【動画】背中に目? エジルの驚愕アシスト 2010年代のマドリーを彩ったレフティの妙技

YOJI-GEN

 2010年代初頭、クリスティアーノ・ロナウドやカリム・ベンゼマらとともにレアル・マドリーの攻撃陣を支えたひとりが、メスト・エジルだ。トルコにルーツを持つ技巧派レフティは、ドイツ代表のメンバーとして出場した2010年ワールドカップで国際的な評価を高め、大会後にブレーメンからスペインの超名門に引き抜かれた。

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 エジルがマドリー入りした10-11シーズンは、ジョゼ・モウリーニョ(現ローマ監督)体制1年目。同じ攻撃的MFのカカの故障もあり、ポルトガルの名将の下、序盤戦から継続してスタメン起用された若きレフティは、卓越したボールスキルを駆使したプレーで存在感を示した。特に素晴らしかったのがラストパスのクオリティ。創造性に富んだパスを繰り出し、多くのゴールを演出した。

 そのマジカルな左足は、国内リーグだけでなくチャンピオンズリーグ(CL)でも輝いた。このシーズンのCLでは最多の7アシストを記録。なかでもグループステージ第5節、アウェーでのアヤックス戦でベンゼマの先制ゴールを生んだラストパスは、観る者を驚嘆させる衝撃的なものだった。

 両チームとも得点がなく、前半も残り10分を切っていた。エジルがやや右寄りの位置からゴール方向に走り出す。この動きを見ていたシャビ・アロンソが、敵陣に入ったところから最終ラインの裏に縦パスを供給。相手守備陣のギャップを突いてゴール前に走り込んだエジルが、ここで驚きのプレーを見せる。後方から来るボールに対して背を向けたまま、左足の裏を使って後ろのベンゼマにダイレクトパスを送ったのだ。

 咄嗟の判断、いや、体が自然に反応したのかもしれない。シャビ・アロンソのパスに合わせて走りながら、まるで背中に目がついているかのように敵DFやベンゼマの位置を把握し、これしかないというプレーを繰り出した。エジルのパスに反応したベンゼマは、右足インサイドでコントロールしたシュートをゴール右上方に突き刺した。

マドリーに在籍したのは3年間と短かったが、エジル(23番)は華麗なパスで多くのゴールシーンを演出。国内リーグでは3シーズン連続で15アシスト以上を記録した 【DUGOUT】

 当時のマドリーにはC・ロナウドという絶対的なエースが君臨していたが、このスーパーストライカーが類稀な決定力を発揮できたのは、それを十二分に引き出したエジルやベンゼマの存在があったからこそだ。
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