■部門別ランキング表彰「20ー21年度ジャパンゴルフツアー表彰式」
12月6日（ANAインターコンチネンタルホテル東京）

稀有な2人が改めて、今シーズンの互いの偉業をたたえ合った。
先週の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で3位に入り、賞金ランキングで2位浮上。
スーパー新人の金谷拓実は、最新の世界ランキングで49位に。
来年4月のマスターズの出場権利に大きく近づいた。

今年9月の「パナソニックオープン」で、金谷に次ぐ史上5人目のアマVを達成した日体大3年の中島啓太さんは、金谷が大好きだ。

自身が、11月のアジアアマを制して、先にマスターズ切符を手中にした際も、「一緒に行けたら嬉しいです」と、すぐに金谷に言った。

「金谷さんなら実現してくれる、と信じていた」という中島さんは、大会史上3人目のアマ出場を果たした先週の最終日も、自身のプレーを終えると、金谷のプレーにくぎ付け。

大会3位以内なら、当週の世界ランキングで50位内が濃厚、という状況で、金谷が通算8アンダーで迎えた最後の18番パー3で、1メートルのバーディパットを沈めた瞬間も、しっかり見届け「感動しました」。
2つ先輩プロへの尊敬もいっそう増した。

明けてこの日6日は、都内で行われた部門別表彰の「20ー21年度ジャパンゴルフツアー表彰式」で、お互いビシッと正装して再合流。

大学の制服でさわやかに登場した中島さんは、金谷の端正なタキシード姿にほれぼれ。

優勝ほか、度重なるV争いなどアマながらツアーでの顕著な活躍に、「特別賞」を受賞した中島さんは、「最優秀新人賞 島田トロフィ」と「平均ストローク賞」と「パーキープ率」と「ゴルフ記者賞」の4冠に輝いた金谷と共に壇上に並び、「光栄です」と、喜びを噛み締めた。

「来年（オーガスタで）、金谷さんと一緒に練習ラウンドできたら嬉しいです」と、仲良くガッツポーズを作った。

金谷は、今年最後に更新される世界ランキングで改めて50位内に入ればアマ時代に出た19年以来のマスターズ出場が決定する。