<国内男子ゴルフ>甘くないシード権争い。木下裕太がホールインワン

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
チーム・協会

【ご褒美はクッキーシューです©JGTOimages】

■賞金レースとシード権争い「カシオワールドオープン」 11月25日ー28日
Kochi黒潮カントリークラブ(高知県)7335yard / par72 ▼26日(2日目)

ご褒美は、コンビニスウィーツのクッキーシューだ。
シード権争いの最終戦を、賞金ランク62位で迎えた木下裕太が、1日2イーグルを達成した。

すぐそこに、予選カットラインが見える2アンダーから出たこの日はまず、スタートの10番パー5で、グリーン左に落とした8ヤードの3打目をチップイン。

さらに、前半最後の連続バーディで、快調にターンをしたけど、後半2番と6番をボギーにして、再び予選落ちを危惧。

びくびくして入った8番パー3(225ヤード)で、なんと今度はツアー初のホールインワンを達成。
土壇場のイーグル2個目で「起死回生です!」。

QTから、32歳のツアー初優勝を飾った18年の「マイナビABC」は、川村昌弘とのプレーオフを制するなどかなり劇的だったが「優勝した次くらいに嬉しかった」と、大喜びだった。

日大を中退し「プロを目指す」と、2007年の転向した途端に金髪ロン毛。”元ギャル男”は一見、こわもてだが下戸でかなりのスウィーツ男子。
「甘い物が好きなので、食べ過ぎちゃう」と、体重を気にしながら駄菓子の爆買いが、転戦中のお楽しみ。

9月に京都で行われた「パナソニックオープン」では、「キャディと男2人で見つけたお店で抹茶ティラミスを食べました。カップルと、女性しかいなかった」と笑う。
「ストレス発散です。今日はコンビニのクッキーシューを買おうかな?」。
糖質チャージでいざ、決勝戦。

甘い1打で通算6アンダーの16位タイまで順位を上げたが、賞金シードのボーダー線(65位)をすぐ眼下に控えて「みんな必死なので。まず自分が頑張らないと落とします」と、依然として予断を許さない。
「上を見てやるだけなんで、ビビらず、ダメならダメでうまく切り替えて、攻めていきたい」。
シード権争いは、甘くない。
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