【動画】規格外の“皇帝”アドリアーノ その短い全盛期に放った強烈なインパクト
アドリアーノ・レイテ・リベイロ──。かつてパルマやインテル、そしてブラジル代表のエースとして活躍した“皇帝”アドリアーノを覚えているだろうか。
父親の死や恋人との別れが原因でアルコールに溺れ、残念ながらキャリアのピークは長くなかったが、とりわけセリエAを席巻した2000年代前半のパフォーマンスは、まさに「規格外」と呼ぶにふさわしかった。
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まず冒頭にあるのが、フラメンゴからインテルに入団直後のプレシーズンマッチ、対レアル・マドリー戦(01年8月)で決めた弾丸FK。途中交代でピッチに立った当時19歳のアドリアーノは、自らが得たFKのチャンスに、クラレンス・セードルフを押しのけてキッカーを務めると、自慢の左足でいきなり衝撃弾を突き刺している。
フィオレンティーナ、パルマでのプレーを経てインテルに復帰した03-04シーズンのペルージャ戦で決めたゴール(15秒〜収録)には、アドリアーノの突破力、テクニック、冷静なフィニッシュワークのすべてが凝縮されている。マーカーをスピードとパワーで置き去りにしてエリア内に侵入すると、最後は鋭いシザースフェイントからクールにネットを揺らしてみせた。
そして、今も伝説として語り継がれるのが、翌04-05シーズンのウディネーゼ戦で披露した自陣からの独走ゴールだ(55秒〜収録)。1-0とリードして迎えた12分、単独カウンターを仕掛けたアドリアーノは、まず進路を塞ぎにかかった相手DFを鮮やかなボールタッチで転ばせると、さらに2人を手玉に取って得意の左足で強烈に仕留めている。
03-04シーズンに古巣パルマを相手に決めた一撃(1分47秒〜収録)も含め、パワフルな直接FKからのゴールも少なくなかったが、映像にもあるように、力押しではない芸術的なコントロール系のFKもレパートリーにはあった。
私生活の乱れによって、サッカー選手としてのキャリアは“短命”に終わったアドリアーノ。しかし、あの全盛期の強烈なインパクトは今も忘れがたい。
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