佐藤寿人が恩師・森保一監督を直撃 アウェイ2連戦はどう点を取りますか?

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監督とエースとして、広島時代に通算3度のJ1リーグ優勝を果たした2人。教え子である佐藤寿人氏(左)の質問に、真摯に答える森保一監督の姿が印象的だった 【DAZN】

 カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のアウェイ2連戦(11月11日のベトナム戦、16日のオマーン戦)に臨む日本代表の森保一監督に、元日本代表FWの佐藤寿人氏が直撃。かつて、ベガルタ仙台ではキャプテンと売り出し中の若手として、サンフレッチェ広島時代はコーチと選手、さらには監督と選手として師弟関係を築いてきた2人のスペシャル対談を、アウェイ2連戦を中継するDAZNとのコラボ企画でお届けする。

 ここまで2勝2敗と苦しい戦いを続ける日本代表は、果たしてアウェイの地から「勝ち点6」を持ち帰ることができるのか。ベトナム、オマーンのそれぞれの攻略法と、W杯出場への意気込みを語ってくれた森保監督だが、教え子である佐藤氏には包み隠さず現在の胸の内も吐露している。

「俺が決めるんだ」という強い気持ちで

佐藤寿人(以下、佐藤) 森保監督、よろしくお願いいたします。先ほどの代表メンバー発表会見(11月4日)で「土俵際の戦い」とおっしゃっていた、最終予選のアウェイ2連戦が近づいてきましたね。まずは対戦相手であるベトナム、オマーンについて、それぞれの印象をお聞かせください。

森保一(以下、森保) ベトナムは、システム的には3-4-3ですが、どちらかと言えば5-4-1に近い形でしっかりと守備を固め、素早い攻撃を仕掛けてくるチーム。ただ、これまでは良い守備から良い攻撃へとつなげるカウンターが主体でしたが、最終予選の試合を見ると、かなりボールを握るようになって、コンビネーションの質も高まっている印象を受けました。オマーンについては、我々もホームの初戦(0-1の敗戦)で経験しましたが、対戦相手を徹底的に分析し、ウイークポイントを突いてくるチームですね。

佐藤 この2連戦では「勝ち点6」を持ち帰ることを考えなくてはなりません。だからこそ今回の代表メンバーにも、得点を奪える選手を多く招集されたんだと思いますが、特に攻撃陣に対して期待することはなんでしょう?

森保 アウェイでの難しい戦いになると思いますが、良い守備はもちろん、それだけではなく良い攻撃をして得点を奪わなければ、勝利は得られません。積極的に攻撃を仕掛け、まさに寿人さんのような、最後に仕留められる選手が必要になります。今回のメンバー発表では「FW」という表記をなくし、「MF/FW」という形でリストを作りましたが、得点を決められる選手、得点を演出できる選手は、これまでよりも数多く招集できたと思っています。

佐藤 その中でも誰に一番、得点を期待していますか?

森保 チームとして得点を取れたらいいと思っていますが、やはり大迫(勇也)であったり、古橋(亨梧)であったり、今回復帰した上田綺世など、FWとしてプレーする確率が高い選手たちには、特にゴールにこだわってほしいですね。さらに浅野(拓磨)、南野(拓実)、伊東(純也)、初招集の三笘(薫)、そして登録はDFですが前線でもプレーできる旗手(怜央)といった選手たちにも、得点に関与するプレーを期待しています。

 10月のオーストラリア戦(1-0で勝利)では、(ボランチの)田中碧が先制点を奪ってくれましたが、全員が相手ゴールに向かってプレーし、「俺が決めるんだ」という気持ちを強く持って戦ってほしいですね。

今は4-3-3で戦うのがしっくりくる

森保監督が「しっくりくると感じた」4-3-3が機能し、前節は難敵オーストラリアに勝利。佐藤氏が言うように、状況好転のひとつのきっかけになるか 【Getty Images】

佐藤 現在、Jリーグで得点ランキングのトップを走る前田大然選手も復帰しましたね。前田選手とは東京オリンピックでも一緒に戦われましたが、彼に期待するところは?

森保 もちろん前田も、「得点」という部分に期待して選びました。今回招集したのは、Jリーグでしっかり結果を出しているからですが、代表でもあのスピードやゴールをこじ開ける泥臭さを見せてもらいたいですね。

佐藤 前節ホームのオーストラリア戦は、非常に難しい状況の中でしっかり結果を出しました。システムをそれまでの4-2-3-1から4-3-3に変えたことがプラスに働いたと思いますし、実際、試合後の選手たちからも「手応えを感じた」という声が多く聞かれました。そういった意味で、(状況が好転する)ひとつのきっかけになるゲームだったと、個人的には感じています。

 自分は現役時代、クラブチームで森保監督と一緒に仕事をさせてもらいましたが、当時もやはり良い守備からの良い攻撃という形を作られて、広島時代には3度のリーグ優勝も果たしました。オーストラリア戦と同様、このアウェイ2連戦でもそうした戦い方がベースになると思いますが、今回はより自分たちがボールを持つ時間が長くなると予想されます。そうしたなかで、どのようにして得点を奪おうとお考えですか?

森保 オーストラリア戦でそれまでの3試合とシステムを変えたのは、招集メンバーの中からコンディションの良い選手を使っていこうと考えたときに、今は4-3-3で戦うのがしっくりくるなと感じたからです。

 ただ、組織として連携連動して戦うのはもちろんですが、それ以上に選手一人ひとりが個々の局面での責任をまっとうして戦ってくれたのが良かったと思っています。ですので今回の2試合も、相手はいろんな対策をしてくるでしょうが、それぞれが個の責任をまっとうし、その上でチームとして戦えればと考えています。できれば我々がボールを保持し、ディフェンスラインからしっかりとビルドアップをしながら、これまで通り縦にボールを入れて中央から崩す形と、サイドを起点に崩す形をうまく使い分けて得点を奪いたいですね。

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