近年波乱続きの武蔵野Sを分析する!
【2020/11/14 東京11R 武蔵野ステークス(G3) 1着 6番 サンライズノヴァ】
武蔵野S近5年の3着以内馬一覧
■表1 【武蔵野S近5年の3着以内馬一覧】
勝ちタイムは重馬場で行われた16年のみ1分33秒8と格段に速く、その後は1分34秒6〜35秒5の間におさまっている。また、好走馬の上がりは34〜35秒台が大半と、速い上がりが求められるレースだ。近3年では18年3着ナムラミラクル以外、4コーナー6番手以降からの差し・追い込みが決まっている。
17年のように先行馬がまとめて上位を独占する年もあるが、前半のペースが流れれば、差し・追い込みが決まりやすいのが武蔵野Sの大きな特徴といえるだろう。
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人気順では、1番人気馬が3着以内に入ったのは18年1着サンライズノヴァのみ。毎年7番人気以下の馬が1頭は3着以内に入っており、近5年中4年は3連単で15万円以上、なかでも17年は178万3490円、19年は235万3630円と大波乱となっている。
武蔵野S近5年の所属別成績
■表2 【武蔵野S近5年の所属別成績】
武蔵野S近5年の前走距離別成績
■表3 【武蔵野S近5年の前走距離別成績】
1600m組は昨年のサンライズノヴァの1勝のみで、複勝率が低い。2100m組は17年インカンテーションが勝利。2000m組は勝ち星こそないものの、連対率60%と非常に高い。なお、1200m組、1800m組、1900m組からは好走馬が出ていない。
武蔵野S近5年の前走人気別成績
■表4 【武蔵野S近5年の前走人気別成績】
前走2番人気馬は16年タガノトネールら2勝。勝ち馬はすべて前走2番人気以内の馬から出ている。前走3番人気馬は複勝率40%で前走1番人気馬を上回っている。なお、前走10番人気以下からは好走馬が出ていない。
武蔵野S近5年の前走馬体重別成績
■表5 【武蔵野S近5年の前走馬体重別成績】
一方、前走馬体重480kg未満の馬からは勝ち馬が出ていない。前走540kgを境に、馬体重が減るにつれて複勝率も低下傾向にある。
武蔵野S近5年の前走から継続騎乗or乗り替わり別成績
■表6 【武蔵野S近5年の前走から継続騎乗or乗り替わり別成績】
逆に継続騎乗の馬は、18年、昨年とサンライズノヴァが2勝。3着以内馬4頭中3頭は前走オープン特別のグリーンチャンネルCを使われていた。
文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
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