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【動画】マラドーナはバルサ時代も凄かった 悪質なタックルをかわす華麗なスキルの数々

YOJI-GEN


 不世出のフットボーラー、ディエゴ・マラドーナが昨年11月25日に亡くなってから、まもなく1年が経とうとしている。存命であれば、明日10月30日が61歳の誕生日であった。

 マラドーナといえば、多くのファンが「神の手ゴール」や「5人抜きゴール」で有名なアルゼンチン代表での活躍や、二度のスクデットをもたらしたナポリ時代の栄光を思い出すだろう。ただ今回ピックアップするのは、彼が欧州初挑戦のクラブとして選んだ、バルセロナ時代のプレー集だ。
 在籍は1982-83シーズンからのわずか2年間。ウイルス性肝炎や大きなケガなどもあって戦列を離れる時期も長かったが、それでもピッチに立てば異次元とも言えるパフォーマンスを披露した。

 映像を見れば分かるように、当時まだ二十歳を過ぎたばかりのマラドーナはどちらかといえば痩身で、身体のキレが抜群だった。ほぼ左足一本でボールをコントロール。深い切り返しや繊細なボールタッチでマーカーを手玉に取った。

 ただ、その圧倒的なテクニックは、ファウル覚悟で止めにかかる相手DFの格好の標的にもなった。80年代初頭のサッカー界ではまだまだダーティーなプレーが横行しており、実際にマラドーナは2年目の83-84シーズン、アスレティック・ビルバオのアンドニ・ゴイコエチェアの悪質なタックルによって、左足を折られている。

 映像の39秒から続く一連のシーンからも、マラドーナに対する過剰な警戒が見て取れる。なかでも悪質極まりないのは、ボールには目もくれず、はなから足を削ることしか頭になかったようなファウル(53秒〜収録)だろう。

 もっとも、相手のタックルに宙を舞い、芝生を転がっている印象が強いマラドーナだが、決して簡単に倒れていたわけではない。ぎりぎりまで持ちこたえる体幹の強さは、DFふたりを抜き去った45秒からのドリブルからも伝わってくる。

私生活の乱れも指摘されたバルサ時代のマラドーナだが、荒んだプライベートとは無関係に、ピッチに立てばその華麗なテクニックでファンを魅了した。 【DUGOUT】

 結局、バルサ時代はチームにリーグ優勝をもたらすこともできず、不遇の時を過ごしたマラドーナ。それでも1年目にはコパ・デル・レイとともに、コパ・デ・ラ・リーガ(83〜86年まで開催されたリーグカップ)のタイトルも獲得している。

 1分4秒からの映像は、そのコパ・デ・ラ・リーガ決勝第1戦で、宿敵レアル・マドリーを相手に決めたゴールシーン。カウンターからピッチ中央をドリブルで突き進むと、GKアグスティン、さらにはカバーに戻ったDFファン・ホセのスライディングタックルも軽やかにかわして、無人のゴールにシュートを流し込んでいる。

 敵地サンチャゴ・ベルナベウのサポーターを黙らせる、マラドーナらしい痛快なゴールだった。
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