東京オリパラで活躍 早大水泳部OBの鈴木孝幸選手・河合純一団長・平井伯昌監督が田中総長と懇談

チーム・協会

【鈴木選手(前列)と(後列右から)平井監督、河合団長、田中総長】

早稲田大学水泳部のOB・OG会「稲泳会」が10月15日、早稲田大学を訪れ、田中愛治総長と東京オリンピック・パラリンピックの水泳部出身選手の活躍などについて懇談しました。来訪したのは東京パラリンピック男子競泳で5つのメダルを獲得した鈴木孝幸選手、東京パラリンピック日本代表選手団の河合純一団長、東京オリンピック競泳日本代表ヘッドコーチを務めた平井伯昌監督(東洋大学水泳部)、稲泳会・原秀章会長、柳館毅副会長、中嶋則雄副会長ら6名。懇談後、稲泳会は早稲田アリーナ3階の早稲田スポーツミュージアムにて、大きな成果を上げた鈴木選手、河合団長、平井監督を称える表彰式を行いました。

懇談の様子 【早稲田大学広報課】

東京オリンピック・パラリンピックには早稲田大学水泳部出身の選手が5名出場(※1)しました。田中総長は「私は体育局空手部に4年間おりました。大会をとりまく社会の状況がどのようなものであっても、全力を尽くそうとする選手たちを応援しておりました」と語り、「ご活躍、本当におめでとうございます」と声をかけて健闘を称えました。

鈴木選手が獲得した5つのメダル 【早稲田大学広報】

懇談ではパラリンピック競泳で出場5種目の全てでメダルを獲得した鈴木選手が金1、銀2、銅2の5つのメダル(※2)を披露。鈴木選手は「リオでメダルを逃した最初の種目で銅メダルが取れたので、そこで勢い乗れて取れたのかなと思います。もう一度表彰台に登りたい、という思いで泳ぎました」と語りました。

※2
男子 50m平泳ぎ(運動機能障害SB3) 銅メダル
男子 100m自由形(運動機能障害S4)金メダル
男子 150m個人メドレー(運動機能障害SM4)銅メダル
男子 200m自由形(運動機能障害S4)銀メダル
男子 50m自由形(運動機能障害S4)銀メダル

(後列左から)柳館毅稲泳会副会長、原秀章同会会長、恩藏常任理事、平井監督、田中総長、中嶋則雄稲泳会副会長、石井競技スポーツセンター所長。(前列左から)河合団長、鈴木選手 【早稲田大学広報課】

河合団長は「パラのメダルは側面に穴が開いていて、僕のような視覚障がい者でも金・銀・銅が触って分かるようになっています」とオリンピックとパラリンピックのメダルの違いなどを説明し、「鈴木選手が頑張ってくれたおかげで、私も非常に鼻が高い思いをさせていただいたと思っております」と続けました。

また東京オリンピックで金2つ、銀1つのメダルを獲得した競泳日本代表を率いた平井監督からは、瀬戸大也選手がまさかの予選落ちからコーチ陣のアドバイスで何とか立て直して、200m個人メドレーではメダルまであと一歩のタッチ差で4位となったこと、オリンピックで初めて決勝に進出できた渡部香生子選手がとても喜んでいたことなどのエピソードが披露されました。

早稲田スポーツミュージアムにて表彰

早稲田スポーツミュージアムにて 【早稲田大学広報課】

田中総長との懇談後、稲泳会一行は戸山キャンパスの早稲田スポ―ミュージアムへ移動し、原会長が3人の功績を称えて表彰しました。早稲田スポーツミュージアムでは、東京オリンピック・パラリンピックで活躍した選手たちゆかりの品々が展示されており、鈴木選手が着用した水着とキャップがサインと共に展示されています。

【早稲田大学広報課】

鈴木孝幸選手「まだ現役を続けるので応援を」

2009年教育学部卒。所属:ゴールドウイン

「出場した全ての競技でメダルを取ることができました。アテネ大会後に早稲田大学に入り、北京大会では4年生として出場しまして金メダルが取れました。本当に皆様のおかげだと思っております。こうしてご報告できることも大変うれしく思っておりますし、まだ現役を続けますので今後とも応援いただけましたら幸いです」

【早稲田大学広報課】

河合純一団長「取り組んできたこと、理解されて来ている」

1998年教育学部卒、2005年大学院教育学研究科修了。日本パラリンピック委員会委員長

「1994年に早稲田大学に入学してから、水泳部にはお世話になっております。これまで率先して取り組んできたことが、まさに今、パラリンピックが社会に理解されて来ていることにつながっているのだと思います。とはいえ、様々な課題もある状況であり、これからも出来ることを着実に進めていければと思います。現在、日本パラリンピック委員会の仕事もしております。来年の2月・3月には北京オリンピック・パラリンピックが開催されますので、引き続きお手伝いできよう頑張りたいと思います」

【早稲田大学広報課】

平井伯昌監督「大学時代はミュージアムに縁のある選手ではありませんでしたが…」

1986年社会科学部卒、2008年大学院スポーツ科学研究科修了。東洋大学水泳部監督・教授

「東洋大学の所属であるにも関わらず母校である早稲田大学から表彰をいただき、大変恐縮しております。大学時代はこうしたミュージアムに縁のある選手ではありませんでしたが、卒業後にコーチを始めまして、2000年に初めてコーチとしてオリンピック(シドニー)に参加させていただきました。その中で母校に貢献できたこととしては、本日ここにいる藤井拓郎さん(2008年スポーツ科学部卒業。北京五輪銅・ロンドン五輪銀)も私がヘッドコーチのときに活躍してくれましたし、このミュージアムに写真が飾られている星奈津美さん(2013年スポーツ科学部卒業。ロンドン五輪銅・リオ五輪銅)も2016年に直接指導させていただき、銅メダルを獲得することができました。まだまだ現場で頑張っていきますので応援よろしくお願いします」

早稲田スポーツミュージアムの展示を回る河合団長と鈴木選手 【早稲田大学広報課】

恩藏直人・水泳部部長(常任理事)

「オリンピック・パラリンピックに出場するだけでも素晴らしいことですが、鈴木選手のように5つもメダルを獲得するというのは本当にすごいことです。河合団長の活躍や平井監督のリーダーシップも見事でした。早稲田大学を挙げておめでとうと祝福すると同時に、ありがとうという感謝の気持ちを伝えたいと思います」

石井昌幸・競技スポーツセンター所長

「オリンピック・パラリンピックの中でも、水泳競技というのは早稲田の看板種目といえます。これからも出場選手やメダリストが輩出されるよう、競技スポーツセンターとしてもサポートしていきたいと思っています。本当におめでとうございました」

稲泳会のメンバーで記念撮影 【早稲田大学広報課】

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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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