新加入選手が加わった新生エヴェッサ 「僕らは、かなりいいチームになれる」 #33アイラ・ブラウン

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頼もしいこの男は、今季も黒のユニフォームを身にまとってプレーする。

「大阪は、僕のホーム。だからファンのみんなとクラブが望んでくれるなら、戻ってくるのは当然だよ。今季の目標はいつもどおり、チームを良くすること。それと同時に、組織全体も良くしていきたい。もちろんプレーでも、自分のベストを発揮してチームに還元するよ」

#33アイラ・ブラウンは昨季の54試合中、すべてスターターで53試合に出場。1試合平均34分プレーし、得点は同10.5をマークするなど、まさに大黒柱の活躍でエヴェッサ初のチャンピオンシップ(CS)進出に大いに貢献した。

「昨季は全体的に、いいシーズンだったね。初めてCSに進出して、ホームゲームを開催できた。そういう意味では、自分たちの目標は達成できたと思う。だけどチームとしては、調子が良くて素晴らしいシーズンをおくっていたタクヤをケガで欠いてしまったのは、大きな損出だった。そこで僕自身はもっとスコアを獲る、リバウンドを獲ることに集中して、リーダーシップも発揮したんだ。ほかにもディージェイらとともに中心になって、自分たちのベストなプレーをしようと全員で団結した。タクヤが欠けたところをチーム全体で補えた、いいシーズンだったと思っているよ」

昨季の目標としていたCS進出を果たせたことに満足の表情を浮かべるが、次に「だけど」と言って真剣な眼差しをこちらに向ける。

「今季も昨季と同様に、簡単なシーズンにはならないだろう。今季も多くのメンバーが替わって、新しいチームのようなもの。チームをまとめるのに、タフなシーズンになると思う。大部分の選手が英語を話せるので、コミュニケーションがとりやすいのはいいことだけど、新しい選手のほとんどがB1のレベルを体験していない。だけど、みんな持っているポテンシャルは高い。僕がフロアリーダーになるだけではなく、コーチたちが的確な指導を行っていくことで、僕らはかなりいいチームになれると思う」

今季もキャプテンの肩書きこそ付いていないが、コートの内外で発揮する彼のキャプテンシーは、もはやエヴェッサになくてはならないもの。

「僕はリーダーとして、すべての選手と同じ船に乗っているつもりでいる。普段は僕だけじゃなく、経験のあるディージェイとジョージの3人で、若手とコミュニケーションをとって練習をするようにしているんだ。コミュニケーションをとらなければチームとして迷ってしまうし、全員が共通理解をしていないといけないからね。僕らは練習中からコミュニケーションをとっていて、なにかがおかしくなったら、自分たちがすぐに発言するようにしている。そういう場合には、コーチ陣が僕らを支えてくれるんだ。僕たちの意見をしっかり聞いてくれるコーチ陣がいるのは、とてもうれしいことだよ」

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今季は開幕戦から主力の#13中村浩陸、#14橋本拓哉、#20合田怜を欠く苦しいスタートとなったが、強豪のシーホース三河を相手に1勝1敗と食い下がった。合田はアウェイで行われた前節の京都ハンナリーズ戦で復帰し、中村も間もなくコートに戻ってくる。ここに昨季に覚醒した橋本まで戻ってくれば、どれほどのチームになるのかとワクワクする。

「そうだね。僕も、そう思うよ。彼らが戻ってくれば僕らは、より良いチームになる。その3人は自分たちのオフェンスを、よく理解しているからね。信じられないくらいオフェンス能力が高いタクヤの復帰は、僕らの大きなステップになることは間違いない。ヒロムもクリエイトできたり、シュートもリムにアタックすることもできる。レイもシュート能力が高い。チームにとって、彼らも大事な選手だ。だけど3人全員が戻ってきたとしても、僕たちはほかのチームと比べると、少し後れを取っていると感じている。正直なところ、自分たちはベストな状態から見れば、完成度はまだ40%にも達していないと思う。これから、かなりのハードワークが必要になる。そのことを忘れてはいけないし、もちろん全力で取り組んでいくよ」

今節の相手は、大型補強で話題を呼ぶ島根スサノオマジック。昨季までと様変わりした島根をホームに迎えるにあたり、背番号33は警戒を強める。

「島根は、正しいチーム作りを行った印象だね。コアな選手を残しつつ、自分たちが持っている予算を最大限に使って、Bリーグきってのガードのひとりである安藤誓哉、シューターの金丸晃輔を獲得した。島根はフィジカルがすごく強くて、ワークハード、プレーハードするチーム。彼らと戦うには怖がらず、自分たちのプレーをし続けることが大事になる。僕たちは、かなり改善しないといけない部分が多くあるのは事実。もっとフィジカル面を強化して、チーム全体で成長して対戦したい。島根はいいチームだから、試合をするのが楽しみだよ」

最後に。島根戦に向けて我らがリーダーが、ファン・ブースターにメッセンジャーをおくる。

「いつも熱く応援してもらって、とても感謝しています。島根戦は素晴らしいゲームになると思うので、ぜひアリーナに来ていただいて、チーム全体も僕個人も応援してほしい。僕たちが力のすべてを出して戦うためには、みんなのサポートが必要なんだ。僕はファン・ブースターのみんなを、愛している。アリーナで会うのを、とても楽しみにしています!」
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著者プロフィール

2005年にクラブ創立。七福神のお一人で商売繁盛の神様である「戎様」を大阪では親しみを込めて「えべっさん」とお呼びするところから、 人情・笑い・商売の街大阪を活気づける存在であることを願い「大阪エヴェッサ」と命名。 同年にスタートしたbjリーグで開幕から3連覇を成し遂げる。 2016年9月に開幕した男子バスケットボールの最高峰・Bリーグでは、ホームタウンを大阪市とする大阪唯一のクラブとしてB1に参戦。

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