阪神芝2000mで行われる秋華賞を分析する
【2021/8/22 札幌11R 札幌記念(G2) 1着 13番 ソダシ】
秋華賞近5年の人気別成績
■表1 【秋華賞近5年の人気別成績】
2番人気馬は勝ち星がなく、2着1回のみ。3番人気馬は17年ディアドラら2勝、4番人気馬は一昨年のクロノジェネシスが勝利し、ともに複勝率60%と高い。勝ち馬は上位4番人気以内の馬から出ている。2・3着馬は10番人気まで分布しており、11番人気以下の激走はなかった。近2年は一昨年シゲルピンクダイヤが3着、昨年マジックキャッスルが2着と10番人気馬が続けて好走している。
秋華賞近5年の前走レース別成績
■表2 【秋華賞近5年の前走レース別成績】
紫苑S組は17年ディアドラら2勝。18年を除いて、毎年連対馬を出している。連対馬5頭はいずれも前走で5着以内に入っていた。出走数最多のローズS組は勝ち星がなく、連対したのは17年リスグラシューのみで、3着が4回と多い。
前走条件戦組から好走した18年2着ミッキーチャーム、昨年3着ソフトフルートの2頭はともに前走で2着に3馬身半以上の差をつけて快勝していた。
秋華賞近5年の前走人気別成績
■表3 【秋華賞近5年の前走人気別成績】
前走2番人気馬は一昨年のクロノジェネシスが勝利し、複勝率27.3%。前走3番人気馬は16年ヴィブロスが優勝し、複勝率33.3%。これら前走3番人気以内で3着以内馬15頭中11頭を占めている。
阪神芝2000m戦の脚質別成績(2018年以降)
■表4 【阪神芝2000m戦の脚質別成績(2018年以降)】
勝利数では先行馬が16勝と最多で、勝率トップ。複勝回収率も100%を超えている。対して、追い込み馬は2勝のみで、後方一気は厳しい。
阪神芝2000m戦の枠番別成績(2018年以降)
■表5 【阪神芝2000m戦の枠番別成績(2018年以降)】
外めでは6枠、7枠が好成績。6枠、7枠で半数近い17勝をあげており、ともに複勝率30%を超えている。まだ枠順はわからないが、今年の秋華賞では1枠、6・7枠の馬に注目したい。
阪神芝2000m戦の種牡馬別成績(2020年以降の牝馬限定戦)
■表6 【阪神芝2000m戦の種牡馬別成績(2020年以降の牝馬限定戦)】
また同系のキングカメハメハ産駒、ルーラーシップ産駒も複勝率40%以上と好相性。他では同系のシンボリクリスエス産駒、エピファネイア産駒も好成績だが、今回は出走予定馬がいない。ゴールドシップ産駒は昨年の忘れな草賞でウインマイティーが勝利している。
ディープインパクト産駒は勝ち星がなく、2・3着止まり。クロフネ産駒は出走馬がいなかった。
今年の秋華賞の出走予定馬(10/13時点)
■表7 【今年の秋華賞の出走予定馬(10/13時点)】
<結論>
同舞台の忘れな草賞を勝った経験からステラリアを注目馬に挙げておきたい。前走のオークスは外枠で速い流れに引っ掛かって、13着と大敗。ただ、東京は2月のクイーンCでも6着に敗れており、合わないのかもしれない。今年の忘れな草賞は速い時計が出やすい馬場だったとはいえ、勝ち時計1分58秒0は近10年で最速。実績がある阪神芝2000mに替わって、一変する可能性は十分にある。
他では阪神芝2000mで好成績の逃げ馬からエイシンヒテンの残り目、好相性のキングカメハメハ産駒からアンドヴァラナウトとアールドヴィーヴル、オークス1着でゴールドシップ産駒のユーバーレーベンまで押さえておきたい。
文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
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