山形の剛腕や早大の大型捕手が呼ばれず 2021年ドラフト会議の主な指名漏れ選手

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日大山形の150キロ右腕・滝口は残念ながら指名がなかった 【写真は共同】

 2021年プロ野球ドラフト会議が11日に行われ、12球団で本指名と育成をあわせて計128名の選手が指名された。昨年に引き続き、今年も新型コロナウイルスの猛威が、アマチュアの各大会に影響を及ぼした。そんな逆境にも負けることなく、多くの選手が夢の第一歩を踏み出したが、一方では注目を集めながらも名前を呼ばれなかった選手もいる。

 高校生では、速球派右腕の滝口琉偉(日大山形高)が名前を呼ばれず。本格的に投手へと転向したのは高1の冬。右ひじの手術を乗り越えてたどり着いた今夏の聖地では、自己最速の150キロをマークした。まだまだ投手経験も浅く、大きな伸びしろを感じさせる逸材だ。また、横浜高の速球派左腕・金井慎之介や、日本航空高の強肩外野手であるエドポロ・ケインも指名漏れした。

 大学生では、早稲田大の岩本久重が指名されず。大阪桐蔭高では外野手のレギュラーとして3年夏の甲子園出場に貢献。大学では本職の捕手に専念し、大型キャッチャーとしてチームの柱に成長していた。その他は慶応大のエース右腕・森田晃介や、巧打の内野手である日本大の峯村貴希らの名前が呼ばれなかった。

 社会人は、大型内野手として期待の大きかったセガサミーの中川智裕が指名漏れ。他には高卒3年目右腕のHonda・米倉貫太や、俊足外野手の舩曳海(日本新薬)らのプロ入りがならなかった。

 ただ、プロ入りへのタイミングや道のりは人それぞれだ。ドラフト指名では九州アジアリーグから初のプロ入りとなった火の国サラマンダーズ・石森大誠のように、さまざまな経験を経てプロへとたどり着く選手もいる。今回は憂き目にあった選手たちも、いずれさらに大きな舞台で才能を開くことを期待したい。

主な指名漏れ選手リスト

滝口琉偉/投手/日大山形高
市川祐/投手/関東第一高
金井慎之介/投手/横浜高
寺嶋大希/投手/愛工大名電高
山本大揮/投手/九州国際大付高
秋山俊/外野手/仙台育英高
エドポロ・ケイン/外野手/日本航空高
長谷川稜佑/投手/青森大
森田晃介/投手/慶応大
古屋敷匠眞/投手/法政大
竹田祐/投手/明治大
皆川喬涼/投手/中央大
松本健吾/投手/亜細亜大
古田島成龍/投手/中央学院大
岩本久重/捕手/早稲田大
峯村貴希/内野手/日本大
山城響/内野手/富士大
米倉貫太/投手/Honda
朝山広憲/投手/Honda
小孫竜二/投手/鷺宮製作所
高橋佑樹/投手/東京ガス
下地滉太/捕手/JFE東日本
中川智裕/内野手/セガサミー
千野啓二郎/内野手/Honda
杉崎成輝/内野手/JR東日本
舩曳海/外野手/日本新薬
藤井健平/外野手/NTT西日本
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