バスケ界に新たな旋風を巻き起こす アルティーリ千葉の壮大な決意と挑戦

クラブのビジョンに共感し、強力なロスターおよびスタッフ陣がそろう初年度

 何もないところからスタートする今シーズン、そのかじ取り役には元オーストラリア男子代表ヘッドコーチでもあり、NBL(オーストラリアリーグ)でも3度の優勝経験を誇るなど、名実共に実績十分なアンドレ・レマニス氏を招へいした。その裏側にはクラブとしてのビジョンと目標が合致したと話す。
「さまざまな縁や背景はありましたが、契約締結に至ったのはわれわれが掲げる価値観に加えてビジョンや目標が、レマニス氏が重視する価値観と極めて自然に合致したのが一番の要因だと思っています。われわれが掲げるクラブとしてのビジョン『世界中を魅了するクラブを創る』というのはもちろんですが、強いだけではなく、ファンの皆さんが心から誇らしくなるようなクラブでありたい。併せて、ファンの皆さんの人生に活気を与えられるようなチームを作り上げたいと思っていますので、そのためにもオンコートだけではなく、オフコートでの振る舞いも含めて、ファンがそう感じてくれるチームでありたい。そういう価値観や考え方の部分がわれわれとレマニス氏の中で合致したことが大きいのです」

川崎から移籍の大塚裕土もクラブのポリシーに賛同した一人 【©アルティーリ千葉】

 また、選手も豪華な面々がそろった。特に注目すべきなのはB1でのプレー経験豊富な岡田優介、大塚裕土、小林大祐の3選手を獲得したことだろう。今シーズンはB3も戦国時代の様相を呈する中で、実績十分な3人が加入したのは、これからスタートするクラブにおいて、その基盤を構築する意味からも大きいと言える。その彼らが加入を決断した理由、それはやはりクラブのビジョンや未来の姿に共感したという部分だ。
 チームのロスターを決めるうえで「アルティーリ千葉の掲げるビジョンへの共感と価値観への理解、そしてチャレンジングな目標に対して、本気で賛同してくれた選手だけを獲得しました」と明言する新居氏。現時点ではチームのロスターやスタッフの構成に関して、一定の手応えを感じている。
「最終的に結果が出た時や目標に近づいている実感が湧いてきて初めて満足できるのだろうと思いますが、現段階で能力や経験はもちろんのこと、人間性も高く、大変心強い選手ならびにスタッフ陣がチームにそろっていると感じています」

目標は最短でのB1昇格と5年以内のB1優勝

 心強い選手とスタッフ陣がそろった中でクラブが目指す先は、壮大かつ非常にチャンレンジングな目標だ。今シーズンのB3優勝が前提のうえで、5年先のビジョンまで明言した。
「当然ながら簡単ではないと思いますが、やるからにはまずは最短でのB1昇格を目指します。その上で、5年以内でのB1優勝を狙いたいと思います」
 この目標が実際に達成に近づけば近づくほど、ホームタウンとなる千葉市の熱狂具合はもちろんのこと、Bリーグそして日本バスケ界に旋風が巻き起こることは想像に難くない。
「オンコートはもちろん、オフコートも含めて今までにないレベルの挑戦や活躍を通して、バスケ界はもちろんのこと、スポーツ界や日本を盛り上げていく存在になりたいと思います。簡単ではありませんが、それだけチャレンジングな目標を掲げ、選手・スタッフ・社員が一丸となって挑戦していくことで周囲にポジティブな影響を与えることができるのではないかと思っています」
 最後にこれからチームとともに戦うファンに対して、誇らしいチームを作り上げると約束し、力強いメッセージを残した。
「チームやクラブとしてまだまだ始動したばかりで、これから長いシーズンがスタートしていきます。ファンの皆さまの応援が選手たちにとって、何よりも大きな力になります。皆様が心から誇らしいと思えるようなチームを作り上げるべく、尽力して参ります。応援のほど、よろしくお願いいたします」

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