【早大競走部】陸上全カレ×ラストイヤー特集(1) 走幅跳・青栁柾希×400mH・村上夏美

チーム・協会

【早稲田スポーツ新聞会】

【早稲田スポーツ】取材・編集 朝岡里奈、布村果暖 

関東学生対校選手権(関カレ)に続き、今回は最後の日本学生対校選手権(全カレ)に挑む4年生を特集。2016年日本ユース選手権の男子走幅跳チャンピオンである青栁柾希(スポ4=千葉・成田)は、今年6月に、7メートル58のジャンプを披露。5年ぶりの自己記録更新により、最初で最後の全カレ出場権を得た。

 一方の村上夏美(スポ4=千葉・成田)も、今季好調。関カレ女子400メートル障害で優勝を果たすと、その後も波に乗り、6月に58秒79をマーク。高3以来、3年半ぶりの自己タイで復活を印象づけた。同年の日本ユース選手権チャンピオンであり、成田高男女キャプテンでもある二人。高校から大学までのこと、今季好調の要因、そして最終シーズンにかける思いを伺った。

【全カレ直前×ラストイヤー特集(1)】高校から大学へ 互いの存在

※この取材は9月11日にオンラインで行われたものです。

成田高時代はキャプテン同士。互いに「尊敬している」

オンライン取材に応じる青栁(左)と村上 【早稲田スポーツ新聞会】

――お二人とも成田高校出身ですが、高校時代から接点はありましたか

青栁 高校1年のとき同じクラスで、そのときから村上は日本ユース(日本ユース選手権)で高校歴代記録とかを出していたので、すごい選手だなと思っていました。でもクラスにいるときは普通の高校生という感じで、僕も一緒に楽しく過ごせたなと思います。

――高校時代の印象はいかがでしたか

青栁 試合でも全然強いオーラというか、オラオラしている感じは全くなくて。でもスタート位置に立って勝負になると、みんなを引っ張っている姿があって、いい意味ですごくギャップがあるというか。同じ年齢で同じクラスで大学まで一緒ですが、常に尊敬している選手だなと思います。

村上 青栁が成田高の男子キャプテンで、私が女子キャプテンだったので、キャプテン同士で先生のところに行ったり、チームを引っ張っていく部分で関わりは深かったかなと思います。

――高校時代の印象はいかがですか

村上 入学当初は背が大きくてすごい人だなという印象がありました。高校で仲良くしていくにつれて、意識や目標を持ってコツコツやる人だなということが分かっていったので、私も選手として尊敬している部分はあります。

――お二人とも尊敬し合っていて良い関係なのですね

村上 ありがとうございます(笑)。

青栁 恥ずかしい(笑)。

大学入学後

――大学に入ってから印象は変わりましたか

村上 大学に入ってからはブロックごとに分かれて練習するので、一緒に何かすることはあまりなかったです。でも青栁の持ち味であるリーダーシップで引っ張っていく姿は変わりないなと、周りから見ていても感じます。

青栁 大きく変わったことはないですが、大学に入って監督からかわいがられる中でのいじりにも対応していて。今までだったらどうしていいか分からなかったと思うのですが、先生とかとも仲良くやってる姿を見ると、表現が正しいか分かりませんが、お姉さんになったなと感じますね(笑)。

村上 成長しました(笑)。

――ブロックが違うと話す機会は少ないのですか

村上 同じ時間に練習はしますが、結構離れた場所なので、会話が多いわけではないと思います。でも高校からの付き合いなので、自己ベストとかが出たときは一番におめでとうと言いにいきたくなるような存在です。

青栁 村上が言った通りで、高校時代はキャプテンだったので一緒に行動することも多くて。大学に行ったら村上の方が活躍していて僕はなかなか芽が出なかったのですが、僕も村上が大きな大会に出たときは応援していましたし、頑張ってほしいなと思っていました。この間僕がやっとベストを出したときも、村上が祝福してくれるというか。(普段)話自体はそんなにしていないかもしれませんが、お互い共通で仲がいいというか、つながっている感じはします。

――競走部には例年他にも成田高校出身者がいますが、よくお話されるのですか

村上 私は同じブロックに伊東先輩(伊東利来也、令3スポ卒=現三菱マテリアル)や眞々田(眞々田洸大、スポ1=千葉・成田)がいて、短長ブロックなので、練習の話やたまに成田高校の話をすることはあります。

――どんなことを話されるのですか

村上 今の成田高の後輩が記録を出した時や、千葉の大会やインターハイ(全国高校総体)で活躍したとき「何々さんすごかったね」という話をしたり。あと日本選手権で成田高校の先生とお会いした時に、「こういうことをお話しました」と伊東さんとお話したり、そういう会話があります。

青栁 僕はそもそも高校1年の時に大学1年であった根岸さん(根岸勇太氏、平31スポ卒)が成田から早稲田で、やっぱりすごい選手だったので身近な存在の先輩として目標にしていて、少しお話させていただきました。

 また、伊東さんや眞々田は男子寮で共同生活をしていたので、ブロックは違いますが競技の話をしたり、夏だったらインターハイで「すごかったね、もうちょっとだったね、来年も成田来るかね」と定期的に話して盛り上がっています。

――成田高から早稲田を志す選手は多いのでしょうか

村上 400系の選手の活躍もあるので、私もそこに入ってやりたいと言ってくれる子たちもいますし、実際に私も、早稲田の選手の活躍を見て憧れた部分はあります。

青栁 今教育実習で成田に戻っているのですが、早稲田のブランドだったり、スポーツ科学部でスポーツを学びながら部活をやるということに魅力を感じている子も多いです。「自分は難しいとは思うけど早稲田かっこいいな」と聞くと、脈々と、成田から早稲田に行った選手の活躍も見ているのかなと思います。後輩たちの目標になっていたらうれしいなと思います。

「【早大競走部】陸上全カレ×ラストイヤー特集(2)早稲田での3年間」へ続く↓

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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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