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【動画】“王子様”レドンドの華麗な舞い
伝説の「バックヒール股抜き」を振り返る


 ポリバレントな能力が求められる現代サッカーだが、その万能性において、元アルゼンチン代表のMFフェルナンド・レドンドを超えるプレーヤーは、今もってなかなか見つからない。


 長身、ブロンドの長髪、甘いマスク、そしてエレガントなプレースタイルから、付いたあだ名は“エル・プリンシペ(王子)”。1990年代半ばから後半のレアル・マドリーで中心選手として活躍し、2度のチャンピオンズリーグ(CL)制覇(97-98、99-2000)をはじめ、数々のタイトル獲得に貢献したレドンドは、まさしくすべてを兼ね備えたプレーヤーだった。

 ポジションはアンカー。無尽蔵とも思えるスタミナで中盤の広域をカバーし、ときにえげつないタックルをかましてボールを奪えば、的確な状況判断で長短のパスを散らし、さらにはテクニカルかつ力感あふれるドリブルで局面を前に進める。


 テネリフェからマドリーに引き抜かれたのが94-95シーズンだが、その移籍後初ゴールからしてセンセーショナルだった(冒頭のシーン)。ディナモ・モスクワとのUEFAカップ2回戦セカンドレグの77分、敵陣中央でパスを受けたレドンドは、そのままドリブルでするすると持ち上がると、相手DF2人を鮮やかなボールタッチ(2人目は股抜きだ)でかわし、最後は自慢の左足で対角線にシュートを突き刺している。


 縦への推進力のすさまじさは、同じシーズンのスポルティング・ヒホン戦のゴールシーンにも凝縮されている(44秒〜収録)。見事なボディバランスとDFのタックルを鼻先でかわす華麗な足技。ミカエル・ラウドルップとのワンツーでエリア内に侵入し、ここではニアを撃ち抜いている。実はこれが、マドリーでのリーガ初ゴールなのだから、サポーターに与えたインパクトは強烈だった。

W杯出場は意外にも94年アメリカ大会の一度だけだが、アルゼンチン国内では今も「レドンドこそが理想の5番(守備的MF)」という声が根強い
W杯出場は意外にも94年アメリカ大会の一度だけだが、アルゼンチン国内では今も「レドンドこそが理想の5番(守備的MF)」という声が根強い【DUGOUT】

そんなマドリーサポーターの間で、今も語り継がれる伝説のプレーが生まれるのは、99-00シーズンのCL準々決勝セカンドレグ、敵地オールド・トラフォードでのマンチェスター・ユナイテッド戦だ(1分〜収録)。


 2-0とリードして迎えた52分、ドリブルで敵陣左サイドを持ち上がったレドンドは、進路をふさぎにかかったヘニング・ベルグを、バックヒールの股抜きで置き去りにする驚愕のプレーを披露。そして、スピードに乗ったままゴールラインぎりぎりの位置からマイナスのラストパスを送ると、これをフリーのラウール・ゴンサレスが難なく押し込んだ。


 結局、この試合を3-2で制したマドリーは、そのままヨーロッパの頂点へと駆け上がる。オールド・トラフォードで、試合終了後にマンUサポーターからスタンディングオベーションを受けたレドンドは、マドリー史上初となるCLの大会MVPに輝くのだ。

YOJI-GEN

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