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【動画】神戸に加入したボージャンがプレミアリーグで覗かせた天才の片鱗

YOJI-GEN


 バルセロナのカンテラ(下部組織)出身で、かつて“リオネル・メッシ二世”と呼ばれたボージャン・クルキッチが、J1リーグのヴィッセル神戸に完全移籍で加入した。

 バルサではカンテラの各カテゴリーにおける得点記録を次々と塗り替え、2007年9月16日に17歳と18日という若さでトップチームデビュー。同年10月20日のビジャレアル戦でプロ初ゴールをマークし、それまでメッシの持っていたクラブの最年少得点記録を更新する(その後、アンス・ファティによって記録は塗り替えられた)。

 だが結局、ラ・リーガで10得点を挙げたこの07-08シーズンが、バルサにおけるボージャンのベストシーズンとなってしまう。以降は徐々に出番を減らし、11-12シーズンにはローマへ新天地を求める。その後もミラン、アヤックス、ストーク、マインツ、アラベスとレンタルも含めて移籍を繰り返す間も特筆すべき活躍はできず、昨年末にMLSのモントリオール・インパクトを退団後は、フリーの身となっていた。

 それでも、時折思い出したかのように、天才の片鱗は覗かせてきた。14-15シーズンから足掛け5年在籍したプレミアリーグのストーク(うちレンタル期間が約2年、在籍最終年の18-19シーズンはチャンピオンシップ=2部)でも、いくつかの素晴らしいゴールを決めている。

 冒頭のシーンは加入1年目、14-15シーズンのアーセナル戦でのゴール。DFの背後を取って、味方のクロスに点で合わせるセンスは、まさしくストライカーのそれだろう。さらに、きれいな反転から左足を振り抜いたレスター戦のゴール(27秒〜収録)や、相手のクリアボールをダイレクトボレーで沈めたFAカップ・ロッチデイル戦のゴール(37秒〜収録)など、シュートパターンは実に多彩。右利きだが、左足も遜色なく使いこなす。

 スーパーな一撃は、同じ14-15シーズンのトッテナム戦で生まれたプレミアリーグ初ゴールだ(51秒〜収録)。味方が自陣からつないだボールを、ハーフウェイラインを少し越えたあたりで受けると、左サイドから中央へドリブルで持ち込み、最後はDFのタックルを浴びながらも強烈な一振りでシュートをねじ込んでいる。

CF、セカンドトップ、サイドと前線の複数ポジションをこなせるのもボージャンの魅力。バルサ時代の偉大な先輩、イニエスタとの共演でゴール量産はなるか 【DUGOUT】

 バルサ時代はエリア内での勝負強さが光ったが、年齢を重ねるにつれ、ミドルシュートの威力と正確性が増してきた印象もある。

 ただ、こうした活躍は散発的で、これまで肝心なところでの負傷離脱も少なくなかったボージャン。果たして、他にも前線に大迫勇也や武藤嘉紀といった実力者を補強した神戸で、30歳になったかつての神童は、再び輝きを放てるだろうか。
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