ASデュエット乾・吉田組は無念の4位 ウクライナとの「銅」争いを青木愛が解説
チームでのメダル争いもウクライナがライバルに
チームではリオ五輪に続く2大会連続のメダルを死守したい日本。井村ヘッドコーチ指導のもとで有終の美を飾れるか 【写真は共同】
そうした芯の部分は私の現役時代から変わっていないと思いますが、指導スタイルや選手へのアプローチの仕方は意識的に変えているようです。特にそれを顕著に感じたのは中国チームの指導を終え、帰国されたタイミングになります。以前のような指導法では、現在の選手たちはついていけない面もあるのでしょう。これまでとは“時代が違う”ので、今まで以上に井村先生自らが選手に歩み寄っているのだと思います。
井村先生の練習の厳しさはとても有名ですし、それは今でも変わりません。だからこそ選手には自信も持ってもらいたいと思います。何年間にもわたり、井村先生の厳しい指導を耐え抜いてきたのだから、なおさらですね。
チームでのメダル争いに関しても、勢力図としてはデュエットと大きな違いはありません。やはりロシアと中国は実力で抜きん出ているので、ライバルはウクライナです。ウクライナとの差をいかに縮められるかがポイントになると思います。デュエットでも印象的でしたが、ウクライナの選手は身長も高く、演技もダイナミックに見えます。
その体格差をカバーするのが、日本の長所である技術面になりますね。自分たちの培ってきた技術に自信を持って、演技にすべてを出し切ってもらいたいです。そうすれば、チームではきっと2大会連続となるメダルを獲得できると期待しています。しっかりと切り替えてチームでは会心の演技を見せてもらいたいですね。
青木愛(あおき・あい)
【株式会社スポーツビズ】