野村、古田の名捕手2人よりすごい記録 アスリートトークスタジアム VOL.3
あの名捕手たちをも上回る歴代最少の記録
【スポーツナビ】
里崎 これは歴代キャッチャーの中で、1000試合以上出場した選手の中で捕逸・パスボールの数が歴代最少です(里崎さんは1003試合出場)。ちなみに、野村克也さんは(捕手として2921試合出場で)207個。
一同 へぇー。すごいですね。
【写真:アフロ】
五十嵐 ちょっと待ってください。ピッチャーが良すぎたんじゃないですか(笑)。 ロッテのピッチャーがめちゃくちゃよかったってわけじゃないですか?
里崎 でもパスボールだから、ワイルドピッチは入らないからね。ワンバンドしたやつは入らない。だからノーバンだけだからね。
五十嵐 (野村さん古田さんと比べて)すごい差ですね。
里崎 試合計算でいうと「52.7試合に1回」です。1シーズンで2個ぐらい、パスボールは。
五十嵐 そうかあ……。それはすごいですね。
DJケチャップ なんか悔しいなあ! すごいなあ!
里崎 でも必死だったんですよ。ピッチャーしっかり投げろって言ってて、僕がパスボールしてたらギャグじゃないですか。
DJケチャップ そうですよね。
里崎 ブロッキングで止められない球は全部止められるわけじゃないですけど、せめてノーバウンドは全部取るっていうね。変化球のサインでストレートがきたら対応できないですけど、ストレートのサインで変化球はまだ対応できるんですよ。
DJケチャップ その分、ボール(スピード)が遅いから。
里崎 遅いんでね。ちょっと変なこんな感じになりますけど。
五十嵐 これ(記録の価値を)もうちょっと広めたほうがいいですね。
里崎 最初19個でも多いと思っていたので。だってパスボールって恥ずかしいじゃないですか、キャッチャーにとっては。だってピッチャーから見て、キャッチャーがパスボールしたら、ちょっといら立つでしょ?
五十嵐 僕、それこそパスボールが1回あったんですよ、古田さん(がキャッチャー)のときに。古田さんって、キャッチングがうまいっていうイメージがみんな持っているから。パスボールしたときに、(ピッチャーの)サイン間違いじゃないかってなったんですよ。
里崎 あり得るあり得る(笑)。
五十嵐 試合後、記者の人に囲まれたときに「いやあ、俺、サイン間違いじゃないよなあ」と思って。「多分違うと思うんですよねえ」って濁して言ってたら、古田さんが「僕のミスだった」って言ってくれたからよかったんですけど。あんまりいいキャッチャーだとね、こっちが不安になるんですよね。パスボールしたとき。
里崎 「サインミスじゃないけど、俺したかもしれない?」って(笑)。冤罪だね。冤罪。
五十嵐 そうなっちゃうんですよ(笑)。
<VOL.4に続く>