【サッカー】森保一監督がアジア2次予選を総括…東京五輪の選手選考は「非常に難しい」

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【(C)Getty Images】

SAMURAI BLUE(男子日本代表)は6月15日、サッカーFIFAワールドカップ(W杯)カタール2022アジア2次予選 兼 AFCアジアカップ中国2023予選でキルギス代表と対戦し、5-1の勝利を収めた。日本代表の森保一監督は試合後に会見し、2次予選の総括やTokyo2020(東京五輪)のメンバー選考について語った。

キルギスに快勝し、2019年の9月から始まった2次予選を全勝で終えた日本。森保監督は「期間が空いているため全体の総括は難しい」とした上で、5月末からキルギス戦までの活動を振り返り、「コンセプトはかなり浸透した。誰が出てもチーム力を落とさずに戦っていけることを多くの選手に感じてもらえた」と手応えを語った。

キルギス戦では、大迫勇也(ヴェルダー・ブレーメン/ドイツ)の負傷によって追加招集されたオナイウ阿道(横浜F・マリノス)が3得点と活躍。川辺駿(サンフレッチェ広島)、中谷進之介(名古屋グランパス)といった日本国内でプレーする選手にも長い出場時間が与えられた。森保監督が「最終予選の選手選考は我々にとって非常に大変」と語るように、戦力は充実してきている。多くの選手に日本代表でプレーする機会が与えられたことは、この2次予選の成果の1つだ。

日本は今後、カタールW杯出場を懸けた最終予選に臨む。森保監督はキルギス戦やタジキスタン戦で喫した失点や引いた相手を崩せなかったシーンを例に挙げ、最終予選に向けて攻守両面でのレベルアップが必要だと説く。「これまでの2次予選とは全く別次元の厳しい戦いになる」と警戒しつつ、「絶対に最終予選を突破してその先に進むという強い気持ちでやりたい」とW杯出場権獲得への覚悟をにじませた。

また、森保監督は来月に迫った東京五輪のメンバー選考にも言及。「6月の活動がベース」になるとしたが、「できればやりたくないと思う。18人に絞らないといけないというのは、スタッフにとって非常に難しい作業」と心境を明かした。オーバーエイジ(OA)については「間違いなくチーム力は上がった」と影響力を評価。その一方で、「OAの選手たちを入れたことで3人、五輪世代の選手を削らなくてはならない」と選考の難しさをにじませ、「本来選ぶべき、選ばれておかしくなかった選手たちが選ばれなかったことに思いを巡らせ、本大会への戦いに臨みたい」と語った。
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