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【動画】ベッカムの驚愕のアーリークロス
他の誰にも真似できない、信じ難い軌道で…


 デイヴィッド・ベッカムがレアル・マドリーに移籍したのは2003年夏、28歳の時だった。マンチェスター・ユナイテッド時代に定位置だった右サイドにはルイス・フィーゴがいたため、加入当初はセントラルMFでの起用が多かったが、2年目からは本来のポジションでプレーする機会が増加。フィーゴが退団した05-06シーズンには右サイドにほぼ定着し、代名詞である右足のクロスで多くのゴールを演出した。

 その中でも最高のアシストといえるのが、サラゴサとのコパ・デル・レイ(国内カップ戦)準決勝第2レグでロナウドのゴールを生んだそれだろう。06年2月14日、舞台はマドリーの本拠地サンチャゴ・ベルナベウ。敵地での第1レグで、1-6というよもやのスコアで大敗を喫したマドリーは、奇跡の大逆転へ、開始直後から猛攻を見せる。


 まず1分にシシーニョのミドルシュートで先制すると、5分にはロビーニョが続く。そしてその5分後、ベッカムの目を見張るようなクロスから3つ目のゴールが生まれる。


 ジュリオ・バチスタから右サイドでパスを受けたベッカムは、縦に持ち上がることはせず、ハーフウェイから敵陣に少し入ったところで右足を振り抜く。黄金の右足から蹴り出されたボールは、糸を引くように直線的な弾道でゴール方向へ向かい、そこから急激にカーブしながら、クリアしようとする敵DFの頭上を通過。DFの裏をとったロナウドが、身体を投げ出して左足でゴールに押し込んだ。


 まさにベッカムならではのクロスといえるだろう。右サイドの敵陣低い位置から、相手選手が触れられないコース、高さで、ゴール前の味方にピンポイントのボールを送り込む。その軌道はまるで野球の投手が投げるスライダーのようで、しかも失速するどころか最後にひと伸びする。おそらくベッカム以外には蹴ることができないボールだろう。

05-06シーズンのベッカムは国内リーグで11アシスト。その右足が猛威を振るった
05-06シーズンのベッカムは国内リーグで11アシスト。その右足が猛威を振るった【DUGOUT】

 5点のビハインドを負って迎えたサラゴサ戦の第2レグ。開始10分で3ゴールを奪ったマドリーは、60分にもう1点挙げたものの、あと一歩及ばず、トータルスコア5-6で敗れた。しかし、ベッカムのスーパークロスからロナウドが見事なフィニッシュを見せ、開始10分で2点差まで詰め寄った時には、多くのマドリディスタが奇跡の逆転へ大きな希望を抱いたはずだ。

YOJI-GEN

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