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【動画】セリエA隆盛期を彩った黄金デュオ
“デル・ピッポ”の鮮やかなコンビプレー


 1990年代後半から2000年代初頭にかけて、プレーメーカーのジネディーヌ・ジダンとともにユベントスの攻撃陣を牽引したのが、アレッサンドロ・デル・ピエロとフィリッポ・インザーギだ。かたやファンタジスタ(デル・ピエロ)、かたや生粋の点取り屋(インザーギ)。2人の名前をかけ合わせて“デル・ピッポ”と呼ばれた2トップは、一緒にプレーしたのは4シーズンと長くはなかったが、人気、実力を兼ね備えたコンビとして隆盛期のセリエAで一世を風靡した。

 コンビ結成は97-98シーズン。前シーズンにプロビンチャ(中小規模の地方クラブ)のアタランタでリーグ最多の24ゴールを挙げたインザーギが、セリエA得点王の勲章を引っ提げてユーベに加入し、すでにロベルト・バッジョの後継者として確固たる地位を築きつつあったデル・ピエロと前線でペアを組んだ。


 コンビを組んでまだ間もない2トップが、素晴らしいコンビネーションプレーを見せたのがセリエA第5節。97年10月5日、連覇を目指す王者ユーベが、本拠地トリノのデッレ・アルピにフィオレンティーナを迎えた一戦だった。


 24分にオウンゴールで先制を許したユーベだが、当時、欧州最強と評されていたチームはまったく慌てない。最終ラインが高い位置まで押し上げ、フィオレンティーナにプレッシャーをかけてペースを握ると、33分にインザーギのゴールでまずは同点に。そしてそのわずか3分後、デル・ピッポのゴール前での連携から逆転に成功する。


 敵陣に入ったところでパスを受けた右SBのアレッサンドロ・ビリンデッリが、ゴール前にボールを送り込む。これを敵DFのパスクァレ・パダリーノがトラップミス。パダリーノの後方にこぼれたボールにインザーギが素早く反応し、DFアンドレア・タロッツィを背負いながら、浮き球を右足で引っかけるようにして足元に引き寄せる。


 競り合うタロッツィがボールにわずかに触れ、インザーギはややコントロールを失ったものの、見事だったのがそこからの機転だ。咄嗟の判断で、足元に入りすぎたボールを右足の裏を使って背後のデル・ピエロへ。オフサイドラインを確認しながら前に出て、このパスをノーマークで受けたデル・ピエロは、飛び出してきたGKフランチェスコ・トルドの動きを冷静に見ながらゴールに流し込んだ。

ゴール前で見事なコンビプレーを見せたデル・ピッポ。この97-98シーズンはデル・ピエロが21得点、加入1年目のインザーギが18得点を挙げた
ゴール前で見事なコンビプレーを見せたデル・ピッポ。この97-98シーズンはデル・ピエロが21得点、加入1年目のインザーギが18得点を挙げた【DUGOUT】

 インザーギの機転の利いたラストパスに、デル・ピエロが反応してきっちり決める。両選手のプレースタイルからすると、立場が逆のほうがしっくりくるかもしれない。そういった意味でも印象深いゴールシーンだ。

YOJI-GEN

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