<国内男子ゴルフ>こだわりのVコーデも空振り。阿久津未来也は3打差3位に無念と充実と

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
チーム・協会

【大会テーマカラーで揃えました©JGTOimages】

■国内男子ゴルフ/20ー21シーズン再開初戦「東建ホームメイトカップ」(4月15日ー18日)/ 東建多度カントリークラブ・名古屋(三重県)/ 7081ヤード・パー71/ 18日・大会最終日

2021年の開幕戦で3打差の3位に終わり、マスター室前の洗い場で、ゴルフシューズを掃除していたプロ5年目の阿久津未来也(あくつ・みきや)が、悔しそうに顔を上げた。

「この靴、可愛いでしょう? 実は、合わせてたんですよ」。
薄いピンクと緑のコンビは、大会テーマカラーの組み合わせ。
ついでに、ウェアもピンクと緑を基調に、「チャンピンブレザーにも似合うように。でも、誰も気づいてくれなかった」と、苦笑した。
誰にも、披露できないまま終戦した。

最終組のひとつ前からスタートした最終日は朝から猛烈な風。
「前半は、グリーンを外してばかりで、バーディパットを打つこともなかった」と、むしろ3番でボギーが先行。
挽回の機会もないまま、後半10番ではフェアウェイからボギーを叩いて、「うしろの3人はガチンコ対決で、追いつくのは厳しいかな?」と、あきらめかけた。

「でも、キャディさんと『ここからだね』と。気持ちを切り替えたら、3つバーディが来て、”ワンチャン”あるかもしれない」。

欲を出したら、今度はパットがカップに届かなくなった。
「プレッシャーがかかってきたところでの気持ちのコントロールができない。要所要所で打ち切れなかった」。

上りの14番からチャンスを逃し続けて17番のパー5では、8メートルのイーグルパットが1メートルもショート。
「特にあの場面は、今後の大きな課題」。
敗戦を噛みしめながら、濡れた雑巾でシューズを丁寧に吹き上げると、「負けて悔しいですが、まだ初戦で優勝争いができたのは収穫です。早く優勝して最終戦の(ゴルフ日本シリーズ)JTカップに戻ってきたい」。
次こそ、初Vジャケットとのコーディネイトでばっちり決めよう。

【©JGTOimages】

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