藤本寛也、ジル・ヴィセンテを4連勝に導けるか。守田英正も上位進出目指し重要な一戦に臨む【リーガNOS第26節プレビュー】
【©LigaPortugal】
リーガNOS(ポルトガル1部)の第26節では、日本人選手たちが上位進出へ向けて落とせない重要な試合に挑む。現地9日から11日にかけて開催が予定されている9試合の中から、注目すべき4試合のプレビューをお届けする
リオ・アヴェの食野亮太郎はチャンスをつかめるか 【©LigaPortugal】
ともに上位争いができるポテンシャルを秘めながら、下位で苦しんでいる。ボアヴィスタは前節、先制点を挙げたアンヘル・ゴメスが判定に抗議して不要な警告を受けて後半途中に退場処分となった。それでも意地を見せてベレネンセスに2-0で勝利。連敗を脱出して、今節に臨む。一方、リオ・アヴェは前節ジル・ヴィセンテ戦を落とし、ミゲウ・カルドーソ監督就任から3勝3分4敗と波に乗り切れていない。出場機会が激減している食野亮太郎は、なんとかチャンスを掴んで勝利に貢献し、監督に実力をアピールしたところだ。
ジル・ヴィセンテは4連勝を狙う 【©LigaPortugal】
ジル・ヴィセンテはリーグ戦3連勝と好調を維持し、その3試合で8得点と攻撃の破壊力が際立っている。ストライカーのポジションでペドロ・マルケスとサムエル・リーノが激しい競争を繰り広げ、ともにゴールという結果でチームの勝利に貢献してきた。藤本寛也は右ウィングの主力に定着し、勢いに乗るストライカーたちにチャンスを供給する役目を担う。守備にもタフさを発揮するようになり、チームメイトからの信頼を掴んでいる。一方、モレイレンセはヴァウテルソンの劇的な同点弾により、前節のスポルティングCP戦で無敗の首位クラブから勝ち点1をもぎ取った。ジル・ヴィセンテとモレイレンセの勝ち点差はちょうど3ポイントで、前者は勝利すれば順位表の上半分に進出することができるかもしれない。
守田英正はリーグ戦12試合連続先発フル出場なるか 【©LigaPortugal】
ナシオナルは泥沼の7連敗で最下位に沈み、1年での2部降格が現実味を帯び始めている。特に守備陣は弱気なプレーが目立ち、大事な場面でボールに寄せられず簡単に失点を重ねてしまっている。7連敗の全てで複数失点を喫しているディフェンスの脆さは早急に改善しなければ、浮上のきっかけは見えてこないだろう。一方、サンタ・クララは前節ポルトに敗れたものの、後半アディショナルタイム終了間際まで同点のまま試合を進めるなど、チーム状態は決して悪くない。スポルティングCPなど上位陣に対しても粘り強く戦えており、5試合連続でゴールも決まっている。日本代表MF守田英正はリーグ戦11試合連続でフル出場し、サンタ・クララの絶対的支柱となりつつある。ナシオナル戦は上位進出のために落とせない一戦だ。
ポルトはCLの敗戦を引きずることなくトンデラ戦に臨みたい 【©LigaPortugal】
ポルトはミッドウィークにUEFAチャンピオンズリーグの準々決勝1stレグでチェルシーと対戦し、0-2で敗れた。中立地開催ながらホーム扱いの重要な一戦を落としたことによる精神的なダメージは大きいか。ただ、チェルシー戦で出場停止だった得点源のイラン代表FWメフディ・タレミは、トンデラ戦をより良いコンディションで迎えられそうだ。同様にチェルシー戦を出場停止で欠場した絶対的主軸のセルジオ・オリヴェイラはトンデラ戦に帯同しているものの、右太ももの状態に不安を抱えている。ポルトのリーグ戦5連勝には欠かせない選手なだけに、起用できるなければ大きな痛手だ。対戦相手のトンデラではスペイン人FWマリオ・ゴンザレスが直近2試合で3得点と好調で、ポルトにとっては厄介な存在になりそう。サンタ・クララと引き分け、ヴィトーリアSCに勝利した勢いそのままに、昨季王者打倒に挑む。
【その他の試合】
現地9日(日本時間10日4時)
ポルティモネンセ(安西幸輝&中村航輔所属) 3-0 ヴィトーリアSC
現地10日(日本時間10日23時)
マリティモ対ファレンセ
現地10日(日本時間11日4時30分)
パソス・デ・フェレイラ対ベンフィカ
現地11日(日本時間12日1時30分)
スポルティング・ブラガ対ベレネンセス
現地11日(日本時間12日4時)
スポルティングCP対ファマリカン
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