2強対決となるか? 大阪杯を分析する
【2020/5/31 東京11R 東京優駿(G1) 1着5番 コントレイル】
大阪杯近4年の3着以内馬一覧
■表1 【大阪杯近4年の3着以内馬一覧】
人気順では1番人気馬が18年スワーヴリチャードら2勝で、連対率50%・複勝率75%。2番人気馬は昨年のラッキーライラックが勝利し、連対率・複勝率は1番人気馬に並んでいる。ただし1・2番人気馬がそろって連対したことはなく、どちらか一方だけが連対している。17〜19年にかけては、6番人気以下の伏兵が1頭ずつ3着以内に入っていた。なお、牝馬は近4年で3頭出走し、昨年はラッキーライラックとクロノジェネシスがワンツーフィニッシュを決めている。
大阪杯近4年の所属別成績
■表2 【大阪杯近4年の所属別成績】
大阪杯近4年の年齢別成績
■表3 【大阪杯近4年の年齢別成績】
6歳馬で3着以内に入ったのは17年2着ステファノスのみ。7歳以上で出走した5頭はいずれも着外に敗れている。
大阪杯近4年の3着以内馬の前走成績
■表4 【大阪杯近4年の3着以内馬の前走成績】
また、前走が当該年だった馬はのべ【3.3.3.37】で勝率6.5%・連対率13.0%・複勝率19.6%、前走が前年のレースだった馬はのべ【1.1.1.7】で勝率10%・連対率20%・複勝率30%。サンプル数は少ないものの、前走が前年だった馬の方がそれぞれ率は高い。
大阪杯近4年の前走人気別成績
■表5 【大阪杯近4年の前走人気別成績】
大阪杯3着以内馬の芝2000m以上G1連対実績
■表6 【大阪杯3着以内馬の芝2000m以上G1連対実績】
今年の阪神芝2000m戦の脚質別成績(古馬レースのみ)
■表7 【今年の阪神芝2000m戦の脚質別成績(古馬レースのみ)】
今年の大阪杯の出走予定馬(3/31現在)
■表8 【今年の大阪杯の出走予定馬(3/31現在)】
今年の出走予定馬は表8のとおり。
人気を二分するであろうコントレイルとグランアレグリアがともに今年初戦となる。表4で示したように、前走が前年だった馬は17年キタサンブラックが勝利しており、率も高く、問題ない。
ただ、グランアレグリアはこれまで1600mが最長距離で2000mの経験がない点はやはり不安材料。また、昨年休み明けだった高松宮記念、スプリンターズSはともにスタート後に行き脚がつかず、後方からの追走となった。スプリント戦だったからとも言えるが、今回も後方追走だと脚を余す可能性はある。コントレイルは自在性があり、前走ジャパンCからの距離短縮も合うだろう。こちらは中長距離G1の実績も十分で、コントレイルを上位に見たい。
中長距離G1実績なら昨年の皐月賞・ダービーでともに2着のサリオスだが、所属する堀厩舎の大阪杯実績【0.0.0.3】は若干引っ掛かる。それならばG1実績こそないが、前へ行ける脚があり、好相性の牝馬、前走同コースのチャレンジCを勝利しているレイパパレに注目したい。時計が速い馬場は歓迎で、すんなり先行できれば連対圏も十分にあるだろう。
他ではアドマイヤビルゴは重賞実績がなく、ブラヴァスやペルシアンナイトなどは前走4番人気以下なのが減点材料。それならば中長距離G1実績があるワグネリアンを穴としておさえておきたい。
文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ