【新日本プロレス】柴田勝頼選手に直撃!ゲイブ、上村の成長ぶりにも言及!(後編)

チーム・協会

【新日本プロレスリング株式会社/柴田勝頼選手】

LA道場コーチの柴田勝頼選手に直撃インタビュー!

後編ではゲイブリエル・キッド選手の成長ぶり、そして武者修行中の成田蓮選手や野毛道場の上村優也選手、さらには『NJPW STRONG』での「辛口解説」についても言及!

トップ写真提供/柴田勝頼選手

※以下、インタビューの「前半部分」をSportsNaviで無料公開!

クラークは『LION'S BREAK:CROWN』も優勝したので、ヤングライオン卒業です。自分としては「もう次の段階に行かせたい」っていうのがある

【新日本プロレスリング株式会社】

――さて、柴田選手。前編ではケビン・ナイト選手、THE DKC選手について話を伺っていきましたが、愛弟子でもあるゲイブリエル・キッド選手の2020年の活躍についてはいかがですか?

柴田 ゲイブに関しては、練習しながら「試合でこういう時どうしたらいいですか?」と質問されて、「俺だったらこうするよ」って教えながら一緒に自粛期間中やってました。いまでも日本にいる時は一緒に練習やってますね。それ以外でも会場にいる時は、試合が終わったら必ず「一言お願いします!」って聞きに来るんですよ。そこはホントにアイツの偉いところですよね。

――柴田選手から見てこの1年の成長ぶりはいかがですか?

柴田 正直、自分がLA道場に戻る前は、「ゲイブが一番成長したな」と思っていたんですけど、こっち(LA道場)に来たら来たでクラークは「身体がデカくなってて選手として逞しく成長したな」と思っちゃいましたね。まあ、クラークは『LION'S BREAK:CROWN』も優勝したので、ヤングライオンは卒業です。

――クラーク選手もいよいよ卒業ですか。

柴田 自分としては「もう次の段階に行かせたい」っていう気持ちがあります。あとはタイミングです。

――あらためて、クラーク選手の『LION'S BREAK:CROWN』優勝に関してはいかがですか?

柴田 そこに関しては、「あそこで優勝できなきゃダメだな」とは思っていましたよ。メンツを見ても。とはいえ、ハラハラはしました。アイツらの試合を観る時はいつも「大丈夫かな?」っていう緊張はしてますけどね(笑)。

――あのトーナメントは、クラーク選手のダイヤモンド式ロープワークからのスピアが光りましたね。

柴田 ホントあれはいい技です。クラークのオリジナルになったというか。もともとどんな状態でもロープに走れる様にダイヤモンド式のロープワークを練習でもやってるのですが、その動きの精度を高めて試合で使ってるところがクラークの賢いところですよね。機転の効いた技です。結果的には「練習でそういう動きをメニューに取り入れてて良かったな」と思いましたね。同じことをやっているなかで、自分のモノに昇華させていくのは本人達のセンスなので。

――先ほどもおっしゃってましたが、柴田選手としてはクラーク選手はヤングライオン卒業で問題ないと。

柴田 全然、問題ないです。ただ、「練習できる時はみんなでやろうな」と。いまはハウス(寮)の部屋も二期生が入って来たので、押し出し式でクラークには(寮を)出てもらいました。優勝もしたことですし。

上村は“新日本の若手が持つべき一番大事なもの”を持ってるような気がしますね。あの負けん気の強さも面構えもいいですし、やっぱり気持ちが前面に出てる

【新日本プロレスリング株式会社】

――ヤングライオン卒業という話で言うと、欠場中のカール・フレドリックス選手ですが、いま現在、連絡などは取られてますか?

柴田 もう復活して一緒に練習してますよ。カールは蹴りの練習も見てるんですけど、以前のインタビューで「サンドバッグが欲しい」と言ったら、大張社長(新日本プロレス社長)がすぐに練習用のサンドバックをLA道場に買ってくれて。いままで届かなかった我々の声が届いた気がして本当に嬉しかった。「あぁ、日本と繋がってたんだ、良かった」って。

――ついに蹴り用のサンドバックも導入されましたか。

柴田 いや〜、ホントありがたいです。これでやれる練習も増えたので。カール、(THE)DKC、成田(蓮)の武器が増やせます。

――こちらも現在、首の負傷で欠場中のアレックス・コグリン選手ですが、先ほど道場でケビン選手の面倒を見ているという話もありました。

柴田 アレックスも復活してます。以前より激しいトレーニングやってますよ。首も二回りくらい太くなってますね (笑)。いままでLA道場のキャプテンはクラークだったんですけど、トーナメント優勝して寮も出して、次のキャプテンをアレックスに任命しました。よくやってくれてますよ。アレです、「コイツら大丈夫かな?」って思ってても後輩が入ってくるとちゃんとそれなりに先輩になるんですよ。自分達もそうでしたから(笑)。

――そして、柴田選手は日本にいる際、上村優也選手の練習も見ているという話も伺いましたが、そのあたりに関してはいかがですか?

柴田 去年の前半はゲイブと一緒に練習をしていましたね。その練習が一つでも彼らにとってプラスになっていれば幸いです。この前試合見た時にロープワークの走り方が雑だったので、「もっと太ももを上げて全力で走った方がいいんじゃない? 前傾姿勢で」っていう細かいことだけ言いました。

――柴田選手から見て、いま現在の上村選手をどのようにご覧になってますか?

柴田 彼は“新日本の若手が持つべき一番大事なもの”を持ってると思います。あとはあの負けん気も面構えもいいですし、やっぱり気持ちが全面に出てるので見ていて気持ちがいい。純粋にプロレスラーとして強くなろうとしている。



  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

1972年3月6日に創業者のアントニオ猪木が旗揚げ。「キング・オブ・スポーツ」を旗頭にストロングスタイルを掲げ、1980年代-1990年代と一大ブームを巻き起こして、数多くの名選手を輩出した。2010年代以降は、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカらの台頭で再び隆盛を迎えて、現在は日本だけでなく海外からも多くのファンの支持を集めている。

新着記事

スポーツナビからのお知らせ

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント