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金丸、月間MVPと3Pコンテスト“W受賞”
今年はリーグV「狙えるんじゃないかな」
12月度は平均19.1得点に加えて、スリーポイントの確立も脅威の55.2%と、だれもが納得の成績で月間MVPを受賞した
12月度は平均19.1得点に加えて、スリーポイントの確立も脅威の55.2%と、だれもが納得の成績で月間MVPを受賞した【(C)B.LEAGUE】

 B.LEAGUEは2020-21シーズンから新しい試みとして、月間MVPに相当する「B.LEAGUE Monthly MVP by 日本郵便」を、ファン投票で選出している。2020年12月の受賞者はシーホース三河の金丸晃輔選手に決まった。


 三河は実業団・アイシン時代からの名門だが、2018-19シーズンはチャンピオンシップ進出を逃し、打ち切りになった2019-20シーズンも負け越し状態でシーズンを終えている。しかし今季はV字回復に成功し、現在は西地区の首位を琉球ゴールデンキングスと激しく争っている。


 金丸選手は192センチ・88キロのスモールフォワードで、3Pシュートの名手としておなじみ。今回はそんな彼がシュートの秘密、チーム好調の理由と昨年12月の戦いを存分に語っている。

12月は人とボールが良く動いた

――12月の月間MVP受賞、おめでとうございます。金丸選手はもう一つ「B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2021 ONLINE CONTESTS」の3ポイントコンテストでも3連覇を飾りました。まず20本中17本を成功させた3ポイントコンテストは振り返っていかがでしたか?


 いつもと違う形(リモート)で開催されて、いつも練習しているところでシュートを打てたことが大きかったです。緊張は全くなかったので、リラックスして打てました。


――金丸選手は去年とおととしの3ポイントコンテストも制していて、いつも冷静なイメージです。それでも普段の練習場は打ちやすいんですね。


 打ちやすいですね。あと今回は球数が少なくて、でも時間が同じ。ゆっくり打てたことが特に大きかったと思います。


――制限時間は同じ60秒ですが、例年は「5本×5カ所」です。今回は「4本×5カ所」に減っていました。


 25球だとシュートが入ったか、入っていないかを見る暇がないんです。「打ったらすぐ次」という感覚で、ギリギリ間に合うぐらい。でも20球だと、入るところまで見ていられる。1球1球を丁寧に打てて、やりやすかったです。


――入ったか見てから次のシュートを打つまでの間はコンマ何秒だと思いますが、その短時間で修正もできるんですか?

 外れた次の球で修正をかける時間も、今回はありました。


――さて12月の金丸選手は1試合平均19.1得点、3ポイントの成功率は55.2%という好成績を残しています。チームも8勝2敗と好調でした。率直に何が良かったですか?

 この試合の何が良かったというのはないですけど、12月は人とボールが良く動いて、タイミング良くボールがボクのところに来て、それを決めた印象です。


 言ってしまえば人とボールが動けば、チームも良くなるんです。(12月の三河は)みんながボールに触っていて、どこからでも点が取れる状態でした。うまく分散されて、いい形になっている中で、たまたまボクのフィニッシュの回数が多かったのかなと思っています。


――12月は川村卓也選手も3ポイントを50%以上の確率で決めていて、インサイドには3季連続得点王のダバンテ・ガードナーがいます。だから相手の守備がつぶしどころを絞れませんね。今季の三河はどこが一番変わりましたか?


 ポイントガードがカイル(・コリンズワース)になって、彼は結構アタックしてくれるんですよ。アタックして、フィニッシュもできる。そこにアドバンテージがあるのかなとボクは思います。さらにパスもできて、何ならパスを最優先に考えているのかな?というくらいすごいプレーをしてくれる。


 その隙にダバンテからのピンダウン(スクリーン)だとかで、ボクがズレを作っているケースが多い。そして、そこにドンピシャでパスが来る。(コリンズワースがアタックをすれば)ダバンテとボクのどちらかは空くんですよ。そこをカイルがチョイスしている形になっています。


――「影の演出家」というイメージですね。


 カイルはやっぱり、味方を生かすことを一番考えているんです。練習のときも「どのタイミングでほしいか?」とか、コミュニケーションをどんどん取ってくれる。ボクだけでなくいろんな選手に話しかけて、ポイントガードの仕事として、いろいろな選手のいろいろな話を聞いて、それをコートの中で実現させている。


 ボクが当たっているときはボクの方をより見てくれます。そうなると(パスが)どんどん来て、(自分がシュートまで持っていける)ファストブレークでもパスをくれたりします。ゲームの中で「今は誰が当たっているか」を見ていますよね。

――金丸選手は当たり始めると止まらないタイプのシューターだと思います。ご本人として「当たっている」みたいな感覚は開始すぐから分かるものですか?

 ファーストショットが入れば「今日は行けるのかな」「いい結果残せるかな」とは思います。でも、ファーストショットが決まっても残せなかったときもあるし、確実にとはいえないですけど……。


 それより一つ言えるのは、消極的になって打つのをやめた試合はいい結果が残りません。入らなくてもずっと打ち続けたら、後半ゾーンに入る時間帯が来たりしますね。


――シューターとしてのこだわり、チェックポイントはお持ちですか?



その日のコンディションによってシュートのぶれ方、入り方が違うんです。例えば背中のハリが強くて、なかなか腕が上にあがらない状況もあって、腕があがらない分シュートのアーチ(軌道)は低くなってしまう。そうなるとどうしても左右にぶれたり、低くなったりする。


 だから試合前のシューティングで「おかしいな」と思ったら修正します。左にずれているなと思ったら、わざと気持ちリングの右側にシュートを打ったり、それもやっています。何とかその日にシュートが入る軌道を見つけて対応している感じです。あまりオススメはしないんですけどね(笑)


――選手によっては映像を分析して、動きの修正に反映する選手もいますが、金丸選手はどうですか?


 映像はないですね。あくまでも自分の感覚でやっています。

大島和人
大島和人

1976年に神奈川県で出生し、育ちは埼玉。現在は東京都町田市に在住する。早稲田大在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れ、世界中のスポーツと接する機会を得た。卒業後は損害保険会社、調査会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。バスケットボールやサッカー、野球、ラグビー、バレーなどの現場にも小まめに足を運び、試合観戦数は毎年300試合を超える。日本を実はサッカーだけでなくバスケ強国であるスペイン、バレー王国・ブラジルのような球技大国にすることが一生の夢で、“球技ライター”を自称している。

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