ラ・リーガ・サンタンデール、第２０節プレビュー
４試合が行われる土曜の初戦はウエスカ対ビジャレアル。第１節の対戦時は１ー１の引き分けに持ち込んでいるが、ウエスカのパチェタ新監督にとっては難敵を迎えてのホームデビュー戦となる。ここ３試合、無得点が続くウエスカは第一に守備を固め、ビジャレアルの攻撃を抑えこみたい。対するビジャレアルはエースのジェラール・モレノが負傷離脱を強いられたため、入れ替わりで復帰したパコ・アルカセルの得点力に期待がかかる。
１８：３０から対戦するレアル・ソシエダとベティスは、いずれもボール保持率がラ・リーガ・サンタンデールのトップ６に入る。ボールポゼッションを重視するチーム同士の対戦となる今節、はたしてボールとゲームの主導権を握るのはどちらだろうか。
対するレアル・マドリーはわずか一週間のうちにスーペルコパ・エスパーニャとコパデルレイで立て続けに敗退。進退問題が問われているジネディーヌ・ジダン監督は新型コロナウイルスに感染して自宅待機を強いられるなど、ピッチ内外で苦しい状況にある。しかも敵地では２戦連続未勝利と不安材料は尽きないが、今節は是が非でも勝ち点３がほしいところだろう。
２試合目はエルチェ対バルセロナ。ホームのエルチェは１２戦も未勝利が続いており、相手を問わず勝ち点３を必要としている。バルセロナはスーペルコパ決勝でアスレティック・クルブに敗退。２１日のコパデルレイ３回戦は勝ったもののセグンダB所属のコルネジャに延長戦に持ち込まれるなど、低調なパフォーマンスが続いている。リオネル・メッシが出場停止の今節は好調のウスマン・デンベレら他のアタッカーたちの奮起が求められる。
対照的に、アトレティコ・マドリー対バレンシアのビッグクラブ対決では多くのゴールが見られる可能性がある。過去５シーズン、アトレティコホームの同カードでは合計１４ゴールが生まれている。首位を快走するアトレティコの優位は硬いが、今季のバレンシアはレアル・マドリーやレアル・ソシエダを破り、バルセロナと引き分けるなど上位陣から勝ち点を奪っている。今回も現在の順位は考慮しない方が良さそうだ。
今節のラ・リーガ・サンタンデールは月曜夜のアスレティック対ヘタフェで締めくくられる。アスレティックはレアル・マドリーとバルセロナを破ってスーペルコパを手にしたが、不安定な戦いが続くラ・リーガ・サンタンデールでは中位以下に低迷している。対するヘタフェは久保建英とカルラス・アラニャの加入後、２連勝中。お互い調子を上げているだけに、予想し難い一戦となる。
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