関根ささら版・西地区Bリーグオールスター 企画が決まったときに選んだ選手とは?

大島和人

「B MY HERO!」のMCを務める関根ささらさん。「かなり悩みました」との言葉通り、インタビュー中に入れ替えも…? 【スポーツナビ】

 茨城県水戸市で予定されていた「B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2021 IN MITO」は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、残念ながら中止となった。しかしファン投票、SNS投票に込められた思いが消えてしまうわけではない。オールスターの選出はファンにとって楽しい作業で、選手にとっても間違いなく大きな名誉だ。

 今回はBリーグ応援番組「B MY HERO!」のMCを務める関根ささらさん(放課後プリンセス)が登場。西地区選抜、東地区選抜を5名ずつ選出してもらい、迷いも含めた選考過程と練りに練った選考理由を存分に語っていただいている。

 バスケ経験者で、バスケの「プレー」を愛していた関根さんがどう「見るバスケ」にハマったのか? そしてどんな選手を選んだか? 「この企画が決まったときから決めていた」と彼女が熱烈に支持する選手は誰か?単なるファンの枠には収まりきれない情熱と思考が詰まった、濃いインタビューとなった。今回はまず西地区編をお送りする。

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いつの間にか、試合を見たくて見るように

――関根さんはBリーグ応援番組「B MY HERO!」のMCを務めるようになる前から、Bリーグを熱心にご覧になっていたと聞いています。どういうきっかけがあったのですか?

関根 アルバルク東京が千葉ジェッツと対戦した2017-18シーズンのチャンピオンシップがきっかけです。Bリーグを見ている友達がいて、偶然スケジュールも空いていて、連れて行ってもらいました。その子がアルバルクファンだったから、私も応援して、アルバルクが優勝してそのまますっかりファンになって……。

 バスケの番組をやらせてもらうようになって、「(他のチームも)見なきゃいけない」と思って見ていたのが、いつの間にか見たくて見るようになっています。

 麒麟の田村(裕)さんや渡邉拓馬さんとおととしから去年にかけて別の番組をやらせていただいていて、ただのBリーグ好きとしてお二人の話を聞くみたいな立場で出演していたんですけど、今はMCだから見方も変わってきています。いろいろな選手を知りたい、知っていかなければと使命感を持って、たくさんの試合を見始めました。

――関根さんはバスケットボール経験者とお聞きしていますが、バスケを見始めたのは最近ですね。

関根 昔から「自分は見ることに興味がないんだ」と自覚していました。小中とバスケをやって、大学もバスケ経験者だけが集まる授業に参加していたんですね。外で練習をする日に雨が降ると「強いチームの映像を見て勉強をする日」になる。今だから言えるんですけど、そこまで興味を持てなかった(笑)。「プレーするのが好き」いう自覚のもと、ずっとバスケを愛していました。

――いざアリーナに足を運んでみると、違ったんですね。

関根 Bリーグ発足のニュースは聞いていましたし、情報も耳には入っていました。あと妹がジェッツ好きで、私より早くBリーグデビューをしていた。「連れて行ってよ」と言っていたんですけれど、行っていない……みたいな状況で。そして観戦に行ったらアルバルクが好きになっていましたね。

いいバランスでコントロールしてくれる

PGには「移籍してさらに成長を遂げている」と齋藤拓実選手を選んだ 【(C)B.LEAGUE】

――さて今回は「関根ささら版・Bリーグオールスター」を選んでいただきます。

関根 メチャクチャ悩んで、悩んで悩んで絞ったことを先にお伝えします! 本当にメチャクチャ悩んだのですが、純粋にBリーグファン3年目の関根から見た「今回のオールスターはこんな感じで選んだら面白いんじゃないの?選抜」です。

 ポジションのバランスもメチャクチャ考えていますね。今回は本家のオールスターと分けるために東地区、西地区で選ばせてもらって、選手のチームが被らないようにしたんですけど……。実際に選ばれているオールスターとあまり代わり映えがないなと反省しています。

「このポジションにこの選手が入るなら、対応できる選手はこの選手しかいない」というマッチアップも考えました。そこが考えて一番楽しかったです。

――本家のオールスターはどうしても人気チームの選手が増えて、例えば今回のB.BLACKは宇都宮ブレックスの選手が固まりました。

関根 マブンガ選手(富山グラウジーズ)も「B.Black Brex」と言っていましたね(笑)

――発表の順番はお任せします。どの地区、どのポジションから行きますか?

関根 マッチアップの説明がしやすいので西から行きます。では関根が選ぶBリーグオールスター西地区編!

 1番、ポイントガード(PG)は名古屋ダイヤモンドドルフィンズの齋藤拓実選手です。アルバルクにいたときは活躍する場面もそんなになかったけど、滋賀レイクスターズに移籍して本領を発揮したというか……。そして名古屋へ移籍してさらに成長を遂げている!

 以前「B MY HERO!」に(チームメートの)安藤周人選手がゲストに来てくださったときに「齋藤拓実選手のスピードはチーム一」と仰っていました。齋藤選手が自分で攻めていく姿を見たけれど、まずは全体を見てチームをいいバランスでコントロールしてくれるのではないかという判断で、ポイントガードには齋藤選手を選ばせていただきました。

 並里成選手(琉球ゴールデンキングス)とか、橋本拓哉選手(大阪エヴェッサ)とかもいます。並里選手は入れたかったんですけど、後ほど琉球の選手が出てくるので……。

 2番のシューティングガード(SG)もすっごい迷って……。というのも今年からアジア特別枠ができて、サーディ・ラベナ選手(三遠ネオフェニックス/フィリピン出身)が来日しています。Bリーグが世界、アジアから注目されているという点で、サーディ選手を入れるべきではないかと思ったんですけれど……。

――Bリーグの偉い人みたいな視点をお持ちですね。

関根 本当に盛り上がってほしいんですよね、Bリーグに! 誰? って感じですけど、いかにBリーグが有名になって盛り上がるかを願っています。

 サーディ選手は入れたかったんですけれど、ここは広島ドラゴンフライズのアイザイア・マーフィー選手で行かせていただきます。ルーキーとは思えない落ち着きと貫禄と、身体能力の高さ。広島が勝ち切れていない中ですが、スタッツもすごくいい。しっかりと数字を残しながらルーキーらしからぬことをバンバンやってくれる。オールスターを盛り上げてくれるのでは?という点で、マーフィー選手を選ばせていただきました。

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著者プロフィール

1976年に神奈川県で出生し、育ちは埼玉。現在は東京都北区に在住する。早稲田大在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れ、世界中のスポーツと接する機会を得た。卒業後は損害保険会社、調査会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。取材対象はバスケットボールやサッカー、野球、ラグビー、ハンドボールと幅広い。2021年1月『B.LEAGUE誕生 日本スポーツビジネス秘史』を上梓。

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