【2020最新スイング解説by植村啓太】 渡邉彩香編

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人気男女プロの最新スイングをティーチングプロ・植村啓太が徹底解説。今回は2020シーズン開幕戦となったアース・モンダミンカップで5年ぶりの復活優勝を遂げた渡邉彩香をピックアップ。女子プロ屈指の飛ばし屋である渡邉のスイングを徹底解剖する。


渡邉彩香(わたなべ・あやか) 1993年9月19日生まれ、静岡県出身。新型コロナウィルスの影響で6月にずれ込んだ開幕戦アース・モンダミンカップを制し5年ぶりの復活優勝を果たす。ツアー通算4勝。

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身長と腕の長さを最大限に利用したスイング

植村啓太 今年復活優勝しましたね。彼女のスイングは現場で実際に何度も見たことがあるんですけど、一言でいうと「ダイナミック」。本当に上手く身長を使ってスイングしています。特にダイナミックなのは、トップスイングにおける手の位置の高さにあります。これだけ背が高く手が長い選手が、ここまで高い位置にクラブを挙げるというのは、それだけで凄い位置エネルギーなんですね。高い位置からズバンと下りてきて、そのパワーで飛距離を生んでいます。捻れももちろん出来ているんですけど、トップの高さがやはり凄いですね。これだけの高さは、やはり肩周りが柔らかくないとこれだけの高さは出せないです。

手元が高く上がっていて、しっかり肩が捻転しているトップが渡邉の特長 【GOLF Net TV】

手首を使わず打点を安定させている

植村啓太 インパクトでの彼女の右腕を見てみると、高さに加えて腕の曲げ伸ばしでもパワーを作っているのが分かります。さらに彼女の場合、ヒジの曲げ伸ばしはするのですが、手先はほとんど使っていないのが素晴らしいポイントです。普通、スイング中に曲がった手首が、インパクトで伸びてしまう人が多いです。インパクトで手首が伸びてしまうと、いろいろと余計な動きをしてしまうのです。しかし彼女の場合、ヒジは伸ばしても手首は伸ばしてはいません。結果として、インパクトでのフェース面が安定するのです。ある程度腕もつかうのですが、抑えるところは抑えてコントロールを重視している印象です。

ヒジは曲げ伸ばしするが、手首のローテーションを抑えることでフェース面を安定させている 【GOLF Net TV】

アップライトなスイングだがドローを打ちにいかない

植村啓太 後ろから見ると、さらに彼女のトップの高さが凄いことがわかります。手がこれだけ高く上がるということは、右ヒジの曲がりも少ないんです。当然クラブは少しタテ振りになります。アップライトなスイングなんですけど、ここからドローを打ちにいかないのも彼女のいいところです。アップライトなスイングでドローを打とうとすると、左へのミスが怖くなる。でも彼女はここからフェード系の球で打っている手首を使わないことで、安定して飛ばせるスイングになっています。アマチュアの方もここまでアップライトにはできないかもしれませんが、縦振りからカットになりスライスが大きくなって飛んでいない人を多く見かけます。手首のローテーションを使わないでフェードを意識すると球は安定するはずです。

アップライトなタテ振りスイングだが、手首のローテーションを抑えて弾道を安定させている 【GOLF Net TV】

フェード系の球筋を打つ事で左へのミスを消し飛距離と安定性を両立させている 【GOLF Net TV】

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