【川崎戦プレビュー】〜今季のチャンピオンを相手に雪辱を果たす試合に〜

清水エスパルス
チーム・協会

【©S-PULSE】

川崎Fと3度目の対戦となる。

最初の対戦は、今季の開幕戦となったルヴァンカップ グループステージ第1節。新しく生まれ変わったエスパルスだったが、出足をくじかれることになってしまった。10分に早くもレアンドロ・ダミアンに先制ゴールを許してしまうと、長谷川竜也に追加点を決められ、0-2でハーフタイムを迎える。67分に石毛秀樹のゴールで1点差に詰め寄るが、再び長谷川のゴールで突き放され、最後は小林悠の2得点で1-5という苦しいスタートになった。

2度目の対戦となったのは8月29日のリーグ第13節。前半、旗手怜央の1失点に抑えるが、後半になって4失点を喫し、またしても5失点。攻撃陣も得点を挙げることができず0-5で敗れた。この2試合で先発している立田悠悟がこれらの試合を「この2試合は5失点をしているが、個人的にはそれ以上の差を感じた」と振り返るように、手も足も出なかったというのは確かだ。

しかし、それも過去の話。平岡宏章監督が就任してから5試合で3勝1分1敗。第28節札幌戦を除けば、4試合は最少失点の1失点で抑えるなど守備が安定している。前節は、順位が1つ上の16位湘南との試合になり、先制を許したものの、その後は立て直してカルリーニョス ジュニオのゴールで1-1のドローとなっている。ホーム3連勝とはならなかったが、現在までホームの負けなしを4試合と伸ばして、再びホームゲームを迎えることになる。

対する川崎Fの直近の試合は、引き分け以上で優勝が決まる2位G大阪との直接対決。試合は予想外の展開になった。22分、川崎Fは左サイドから登里享平の鋭いクロスにレアンドロ ダミアンがゴール前に飛び込んで合わせて口火を切ると、45分には田中碧のコーナーキックに、ダミアンが落としたところを家長昭博が押し込んで追加点。後半開始早々となる49分には三笘薫のドリブルからのラストパスを受けた家長が流し込んでほぼ試合を決めると、73分にもこの2人のコンビから家長がハットトリックを達成。90分には、齋藤学の今季初ゴールが決まって、終わってみれば5-0の圧勝。川崎Fの今季のリーグ戦を象徴するような圧倒的なる良さで、リーグ制覇を成し遂げた。

日程の関係で第30節を11月18日に済ませているため、川崎Fは中9日でアイスタに乗り込んでくることになる。優勝決定後初の試合となり、アイスタの前売りチケットが完売するなど注目度の高い試合になりそうだ。みっともない試合を見せられないのは当然のことだが、それよりもエスパルスとしてはきっちりと借りを返さなければいけない。「悔しさをぶつけるということは、間違いなくみんなが思っている」と竹内涼が話すように、あの悔しさは忘れていない。ただ、その竹内が続けて言うのは「『良い守備から良い攻撃』ということは変わらない」ということだ。「粘り強く、しつこく、そしてチャンスを逃さないことに尽きる」と指揮官が言うように、難しい試合になることが予想されるが、そうした基本を忘れずに戦いたい。



エスパルス公式アプリ「S-PULSE APP」では、平岡宏章監督とヘナト アウグスト選手の試合前日コメントを公開!!


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2020明治安田生命J1リーグ 第31節
12月5日(土)14:00キックオフ

清水エスパルス vs. 川崎フロンターレ
@IAIスタジアム日本平

<放送>
DAZN/NHK静岡/エフエムしみず

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著者プロフィール

チーム名の「S-PULSE」は、「サッカー・清水・静岡」の頭文字Sと、サッカーを愛する県民、市民の胸の高鳴りとスピリットを表現するため、英語で「心臓の鼓動」を意味するPULSEを組み合わせて名付けられました。 1993年に「オリジナル10」の一つとしてJリーグ開幕を迎え、クラブの歴史がスタートしました。 こちらのサイトではチームや試合、イベントなど様々な情報をお届けいたします

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