今季の明治安田生命Ｊ２リーグも、残すところ5試合となった。優勝＆昇格争いはいよいよ最終コーナーへと突入している。

勝点77で首位に立つ徳島は、ホームで北九州と対戦。前節は金沢との打ち合いを制し、2連勝を達成。勝負強さを見せつける垣田 裕暉が今節もカギを握りそうだ。対する北九州は3試合連続引き分けと勝ち切れていない。現在は4位につけるが今節の結果次第では、昇格の可能性が絶たれる。首位チームを撃破し、望みをつなげられるか。

徳島を4ポイント差で追う2位の福岡は、岡山の本拠地に乗り込む。2試合連続で勝ち切れなかったが、前節は大宮を下し、3試合ぶりの勝利を手にした。持ち前の堅守が保たれており、今節も手堅い戦いで勝点3の確保を狙う。対する岡山は5試合未勝利と元気がない。上門 知樹が好調を維持するだけに、失点が続く守備陣が意地を見せられるか。

徳島を4ポイント差で追う2位の福岡は、前節は大宮を下し、3試合ぶりの勝利を手にした。持ち前の堅守も保たれており、今節も手堅い戦いで勝点3の確保を狙う

3位の長崎はアウェイで京都と対戦。福岡との勝点差は3で、残り試合を考えればこれ以上引き離されたくないだろう。前節は新潟を2-0と撃破。ともに結果を出した富樫 敬真とエジガル ジュニオの2トップにかかる期待は大きい。京都は3戦負けなしながら、ここ2試合は勝ち切れていない。攻撃面に課題を抱えるなか、得点王レースを独走するピーター ウタカが今節も大仕事をやってのけるか。

5位の甲府は、アウェイで山口と対戦。他チームよりも1試合消化試合が少なく、昇格の可能性はまだ残されている。もっともここ3試合はいずれもドロー。前節不発に終わった攻撃陣の奮起が求められる。対する山口は10試合勝ちがなく、現在は6連敗中。苦しい戦いが続くなか、複数失点が続く守備の修正が急務となる。

新潟はホームに栃木を迎える。すでに昇格の可能性が潰えたなか、残り試合で来季につながる戦いを示したいところ。ここ2試合はいずれも無得点で、失点も目立つ。ホームで意地を見せられるか。栃木は2連勝と調子を上げている。2試合連続ゴール中の矢野 貴章が古巣相手にいかなるパフォーマンスを示すのか。要注目だ。

磐田はアウェイで水戸と対戦。1年でのＪ１復帰は叶わなかったが、ここへきて2連勝と再び調子を上げている。前節、ゴールを決めた遠藤 保仁が今節も重要な役割を担うだろう。対する水戸は2試合勝利がなく、前節は愛媛に逆転負けを喫した。今節は中山 仁斗と平野 佑一が出場停止となる。主力2人を欠く中で、正念場の一戦となりそうだ。

山形はホームに町田を迎える。3試合負けなしと状態は悪くないが、前節は甲府に勝ち切れなかった。チャンスを作りながらも決め手を欠いただけに、最後の場面の精度向上が求められるだろう。対する町田は4試合勝利がない。ここ2試合で6失点の守備の修正が最重要テーマとなる。

東京Ｖはホームで千葉と対戦。前節は琉球に完敗を喫しており、巻き返しの一戦となる。前回対戦で2ゴールを奪った端戸 仁が今節もカギを握りそうだ。一方の千葉は前節、磐田に競り負け、連勝はならなかった。調子を上げてきたアラン ピニェイロが、古巣相手に結果を残せるか。そのパフォーマンスに注目だ。

群馬は前節、町田に快勝を収め、勢いに乗る。久しぶりにゴールを決めた大前 元紀が今節も爆発するか。対戦相手の松本は4試合負けなしながら、ここ2試合は勝ち切れていない。前節は京都相手に無得点に終わっており、攻撃を牽引するセルジーニョと塚川 孝輝の出来が勝敗を左右しそうだ。

琉球はホームで金沢と対戦。前節は東京Ｖを4-0で一蹴した。2ゴールを決めた小泉 佳穂が、今節も結果を残せるか。一方の金沢は4連敗と苦しんでいる。前節は首位の徳島に善戦したものの、3-4で競り負けた。2試合連続で4失点を喫した守備のテコ入れが求められるだろう。

大宮はホームに愛媛を迎える。前節は福岡に競り負け、4試合ぶりの黒星を喫した。得点力不足の課題が解消されないなか、持ち前の堅守を保ち、少ないチャンスをモノにする戦いに勝機を見出したい、対する愛媛は2連勝と状態を上げている。現状は21位に留まるが、前回対戦で勝利した相手を再び撃破し、一つでも上の順位を狙いたい。