DJケチャップ　今日、実はですね。ロンドンで取った金メダル、リオで取った銅メダルを持ってきていただきているんですよね、ちょっと見せて頂いていいですか？

松本　はい、持ってきています。これです。

毒島　うわー、すごい！

DJケチャップ　みんな食らいついてるな。やっぱり、金と銅では大きさが違うんですね。

松本　でも、（見た目は小さい）リオの方が重いんですよ。年々重くなっていっているみたいで。こっち（銅メダル）の方が重くて。

山中　大会によって違うんですよね。

松本　大会によって、全然違います。

毒島　へえ、そうなんだ。

DJケチャップ　ロンドンオリンピックでは柔道（日本代表）の金メダルは、松本さんが取った1個だけだったんですよね。

松本　1個だけです、はい。

DJケチャップ　ちょっとこのロンドン大会では、日本の柔道が少し低迷した時でもあったんですよね。

松本　そうですね、そういう時もありました。

DJケチャップ　そんな中、金メダルの獲得が決まった瞬間って、どういう気持ちだったんでしょう？

松本　「よかった〜」って安心した。

DJケチャップ　うれしいとより安心？

松本　うれしいよりも安心した。やっぱり（日本代表の金メダルが）ゼロはさすがにヤバイっていうか（笑）。あと、いろいろなもの背負ってたんで、「取れてよかった〜」っていう安心感の方が強かった。

DJケチャップ　日本に帰ってきたら、松本さんが『野獣』っていうニックネームを付けられて、いろいろマスコミが騒いでいたわけじゃないですか。この表情ですよ。

毒島　めっちゃ強いじゃないですか。

松本　これやばいねえ（笑）。

DJケチャップ　山中さん覚えてますよね？

山中　めちゃくちゃ覚えてますね。試合前のスイッチの切替というか、一番表情に表れていた選手でしたよね。

毒島　スポーツニュースでこの姿を拝見すると、普段からこういう方なのかな……すごい強そうな方だなってイメージありましたね。柔道を見たらやっぱり強いですから、会ったら多分やられるんだろうな、って思ってました（笑）。

山中　松本さん、控室からこういう表情なんですか？

松本　控室では笑ってますよ。

山中　そうなんですね。

松本　なんだろう、これも戦略の一つというか。（正面の角度で）こうやって見てたら怖くないですよね。（顎を引いて上目遣いにして）こうやって見たら怖いですよね。（さらにニヤッと笑みを見せて）こうしたら不気味ですよね。顔の角度で相手の緊張とか力みを生じさせるというか、そういうのもありましたね。

山中　結構冷静なんですね。

松本　そうですね。冷静かも確かに。

DJケチャップ　毒島さんは現役ですけれども、大事な大一番に臨むときはどういう風にして緊張作ってますか？

毒島　1日を通して徐々に緊張感を高めていって。でもやっぱり最後の締め切り、僕なんかは競技場でお金をかけられるスポーツですけど、締め切りの5分前、レースでいうと７〜8分前から一気に緊張感を高めて、自分に集中していくようにしているんですけど。それまでは普通ですね、いつも通りですね。

DJケチャップ　どうでしょう、松本さんの話を聞いて。今まだ現役なのは毒島さんだけなので緊張の作り方というところは。

毒島　5分前から、今度からこう顔を作って、相手のこと睨みつけていこうかなと思います。

DJケチャップ　「どうしたんや！」って言われると思いますよ（笑）。

毒島　普段からこういうキャラなんで、とうとうおかしくなったかって言われると思いますけど（笑）。