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片山晋呉が今年のマスターズを占う
初の秋開催で若手選手にチャンス到来か?

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9日の練習ラウンドでともにプレーする前年優勝のウッズ(左)とデシャンボー(右)。史上初の秋開催となるマスターズの見どころを片山プロに聞いた
9日の練習ラウンドでともにプレーする前年優勝のウッズ(左)とデシャンボー(右)。史上初の秋開催となるマスターズの見どころを片山プロに聞いた【Photo by Jamie Squire/Getty Images】

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、例年の4月第1週ではなく、11月12日から開催されるゴルフの祭典「マスターズ」。大会史上初となる秋開催で、どんなドラマが繰り広げられるのだろうか。


 マスターズ開幕を直前に控えたいま、これまでに9回マスターズに出場、そのうち6回予選を突破、2009年には日本人史上最高位となる単独4位の成績を残した片山晋呉プロに、マスターズについて語り尽くしてもらった。第2回は、オーガスタ攻略のポイントや片山プロが注目している選手など、片山プロ独自の目線で今年のマスターズの見どころについて語ってもらった。

秋開催の今年は風向きがカギになる

いつものマスターズを知るベテラン選手には厳しい展開になるのでは、と片山プロは見ている
いつものマスターズを知るベテラン選手には厳しい展開になるのでは、と片山プロは見ている【撮影:スリーライト】

――マスターズの舞台となるオーガスタナショナルGCは名物ホールが目白押しで、特にバックナインは印象に残るホールが多いですよね。


 テレビ中継されるのはバックナインがメインなので、テレビで見る方はそのイメージが強いのでしょうが、実はオーガスタはフロントナインの方が明らかに難しいんです。平均スコアを出してみると、ほぼ全員フロントナインの方が悪いので。だから、1ストロークでもいいので、前半をアンダーパーでプレーすることが大事なんです。


――フロントナインの難しさはどこにあるのでしょうか?


 1番は当然みんな緊張しているので、その難しさがあるのですが、まず250ヤード近くある4番のショートホールが難しいですね。そして、5番の打ち上げのパー4が昨年からとてつもなく長くなって、ボギーになる確率がすごく高くなりました。そのため4番をボギーにすると、だいたい5番もボギーにするんです。さらに、6番パー3もティーショットでグリーンを外すとボギーにしてしまうリスクがあるので、3連続ボギーにしてしまう可能性が高くなるんですよね。


――11番〜13番ホールのアーメンコーナーはいかがですか? 特に12番のパー3は、距離は短いものの、ティーショットのクラブ選択が難しそうです。


 聞くところによると、あのホールは、風向きがいつもの年と逆になるようです。例年のように春先であれば左や右からのアゲンストが吹くのですが、秋開催の今年はおそらくフォローになると。その風に乗ってしまうと奥に行ってしまうので、寄せが難しくなると思います。

数々の悲劇を生んだ12番ホール。見慣れない紅葉に囲まれた今大会は、例年と変わる風向きにどう対応するかが攻略ポイントになりそうだ
数々の悲劇を生んだ12番ホール。見慣れない紅葉に囲まれた今大会は、例年と変わる風向きにどう対応するかが攻略ポイントになりそうだ【Photo by Patrick Smith/Getty Images】

――なるほど。春と秋とではおそらく風向きが変わると。


 はい。18番にしても、春先は午前でも午後でも絶対に左から風が吹くんです。それは毎日変わらないのですが、たぶん今年は右からの風になると思います。風向きがいつもの年と真逆になれば、ベテランのプロはやりにくいでしょうね。ずっとそれでプレーしてきて体が覚えているので、それを風向きが逆だと言われても、なかなか素直に受け入れられないものなんです。

魚住了

早稲田大学卒業後、ゴルフ用品メーカー、編集プロダクション勤務を経て、2001年よりフリーランスのゴルフライターとして活動。これまでに男子の世界4大メジャーすべてを取材。著書に『スタイリッシュゴルフマナー&ルール読本』(PHP研究所)、訳書に『超一流ゴルファーに学ぶスランプからの脱出法』(日本経済新聞出版社)がある。オフィス・プレーゴ所属。

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