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ZOZO大会事務局長の畠山恩さんが明かす
異例の米国開催を決断した理由と舞台裏

世界の強豪がZOZOを選んでくれた理由

今年の「ZOZOチャンピオンシップ」はタイガー・ウッズが出場するだけでなく、世界ランキングトップ4がエントリーするなど、豪華選手が集結した
今年の「ZOZOチャンピオンシップ」はタイガー・ウッズが出場するだけでなく、世界ランキングトップ4がエントリーするなど、豪華選手が集結した【Getty Images】

ーー米国開催が決まった後、何が一番大変でしたか?


 米国開催は9月1日に発表しましたが、大会本番は10月だったので、準備期間はとても短かったです。コースの選定などももちろんありましたけど、コースセッティングもそうですし、いろいろな制作物を約1カ月くらいで準備したので、ずっと駆け足でした。


ーー今年はタイガー・ウッズが出場するだけでなく、世界ランキングトップ4がエントリー、さらにフィル・ミケルソンも出場しました。メジャー大会並みの豪華な選手が集まった理由は何でしょうか?


 11月にマスターズを控えているというところもありましたし、正直に言うと選手にどれくらい出場していただけるかに関しては、とても不安でした。


 ランキングでいうと、2019-20シーズンのフェデックスカップポイントランキング上位60位までがまず出場資格を得るのですが、ほとんどの選手が出場してくれました。「ZOZOチャンピオンシップ」に出場すると選手のみなさんが言ってくださったのは本当に嬉しかったですね。


ーーZOZOチャンピオンシップは選手からも大人気ですね。


 そうですね。主催者推薦でランキング外の方にお声がけしていますが、今年は相当数のPGAツアーの選手からぜひ出してもらえないかとオファーをいただきました。


ーーこれだけ豪華選手が集まったのは、昨年の第1回大会が選手の中でも評価が高かったからなのでしょうか?


 アコーディア・ゴルフ 習志野カントリークラブのコースは選手からの評価がすごく良くて、コースに対するリスペクトを選手のみなさんがコメントしてくださいました。


 やっぱり、昨年のあの悪条件の中(台風21号の影響によりコース内は多数の水没箇所ができるなど大きな被害を受けた)、あそこまでコースコンディションを持っていけるところは日本の大和魂というか、コース管理のみなさんのおかげだと思っています。あとは「こんなに気持ちよくゴルフを楽しめる環境を作ってくれる日本のファンの人にすごく感謝だね」というコメントは大会が終わった後もよく聞きました。


 ファンのマナーの良さや、日本では初めてのPGAツアー開催ということもあって、みなさんの笑顔がそこら中にあふれているような大会だったと思いますが、そういうものも選手は感じとってくださっていました。純粋にゴルフというスポーツを楽しんでいる日本のファンの姿が、「ZOZOチャンピオンシップ」の印象として大きかったのかもしれないですね。

PGAツアー関係者の意識の高さ

会場でPCR検査を受けるトーナメントディレクター(大会事務局長)の畠山恩さん(写真左)
会場でPCR検査を受けるトーナメントディレクター(大会事務局長)の畠山恩さん(写真左)【写真提供:ZOZO CHAMPIONSHIP】

ーーコロナ禍の開催となりましたが、現地で大変だったことはありましたか?


 私自身もPCR検査を受けていますが、プレーヤーズバブルと呼ばれる、選手と同じようなルール基準の中で行動できる人は本当に限られています。私もそのプレーヤーズバブルに入っているので、前週の日曜日にPCR検査を受けた後はホテルとコースの往復しかしていませんでした。


 ごはんを外には食べに行けないので、朝と昼はコース内で食べて、夕飯はテイクアウトという形で、行動制限がかかりました。開催地のカリフォルニア州は室内での飲食は禁止で、屋外での飲食しかできないようになっていたのですが、コースの周りにあるレストランなどもテイクアウトをやってくださっていたので、そんなに不便に感じることはありませんでした。


ーー大変だったというよりも、コロナ禍ならではの独特のルールがあったということですね。


 競技委員などPGAツアーのスタッフとは昨年から一緒にやっていますが、今年は無観客ということもあって、一緒に過ごす時間が多く、いろいろな話をしていたんですけど、PGAツアーはある意味サーカスみたいだなと感じました。選手もそうだし、大会に関わる人たちも一つの大きなサーカスのファミリーみたいな感じで会場を転々としていくんですが、大人数が移動をしていく中で一人、二人の感染は出ていたとしても集団感染は起こしていないということ自体は、彼らがしっかりとしたルールに基づいて、責任をもって自己意識高く行動しているからだと思います。一人でも「大丈夫だろう」とルール違反を犯してしまうとダメだと思うので、そういうところは選手、キャディさん、ボランティアさんなど、いろいろな人たちが高い意識を持って行動していました。

北村収
北村収

1968年東京都生まれ。法律関係の出版社を経て、1996年にゴルフ雑誌アルバ(ALBA)編集部に配属。2000年アルバ編集チーフに就任。2003年ゴルフダイジェスト・オンラインに入社し、同年メディア部門のゼネラルマネージャーに。在職中に日本ゴルフトーナメント振興協会のメディア委員を務める。2011年4月に独立し、同年6月に(株)ナインバリューズを起業。紙、Web、ソーシャルメディアなどのさまざまな媒体で、ゴルフ編集者兼ゴルフwebディレクターとしての仕事に従事している。

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