観戦チケット、コロナで今後はどうなる? 東京五輪、観戦にまつわる最新情報まとめ

スポーツナビ
 東京2020大会組織委員会は10日、東京五輪の販売済みチケットについて、払い戻し希望者を対象とした返金手続きの受付を開始した。パラリンピックについても、12月1日より同様に払い戻し申請手続きを開始する。

 今回の返金対応は、開催延期にともない来場が困難となった人などに配慮したもの。販売済みのチケットについては、来夏の大会でも原則そのまま利用できる。

 払い戻しの方法や注意点、今後のチケット販売の予定など、観戦チケットに関する現状をまとめた。

Q:払い戻しの手続き方法は?

 払い戻しの申請受付期間、方法などは次の通り。

東京2020観戦チケット払い戻し申請方法。大会組織委員会発表資料より抜粋して作成 【画像:スポーツナビ】

■スケジュール
五輪
申請受付期間:11月10日(火)未明〜11月30日(月)午前11時59分
返金時期:12月下旬以降(順次)

パラリンピック
申請受付期間:12月1日(火)未明〜12月21日(月)午前11時59分
返金時期:2021年1月下旬以降(順次)

■対象チケット
・一般チケット:1枚単位で払い戻すチケット枚数の選択が可能
・車いすユーザーチケットとその同伴者チケット:両方を一緒に購入した場合は、セットで払い戻し
・東京2020みんなで応援チケット:グループ単位で払い戻し

■申請方法
 公式チケット販売サイト内『マイチケット』のみで受け付けており、サイト内の手順に従って、申請手続き行う。申請期間中に払い戻しの追加申請もできるが、手続き完了後は取り消しができない。

 返金は購入時の支払い方法によって異なり、クレジットカード決済の場合はカード発行会社経由で払い戻し。現金決済(コンビニエンスストア)の場合は本人名義の金融機関口座(要登録)に入金される。

 詳細は以下の公式サイトで確認できる。

<公式チケット販売サイト>
五輪:https://ticket.tokyo2020.org/
パラリンピック:https://ticket.tokyo2020.org/paralympic

Q.:無観客や観客数を減らして開催する可能性は? その場合のチケットは払い戻される?

 組織委員会は、新型コロナウイルス感染症の影響で観戦機会が提供できなくなった場合には、さらなる払い戻しの対応を行うことを発表した。観客のコロナ対策については、政府、東京都、組織委員会による「新型コロナウィルス感染症対策調整会議」にて今月以降に議論されることになっており、その内容をふまえて検討するという。

 10月30日に行われた会見では、記者から無観客や席数を間引いた開催の可能性についての質問が相次いだ。組織委員会側は「中止は一切検討されていない。無観客も検討されていない」と強調した一方で、「今後のコロナ感染の状況、コロナ対策調整会議での検討内容をふまえて、当然状況に応じたさまざまな対策を検討していく」と含みを持たせた。観客に対しては今後「適切なタイミングが来た時にはしっかりお伝えしていく」として、理解を求めた。

Q.:今後も払い戻しはある?

 組織委員会は、現時点で払い戻しを希望する人に対しては、今回の期間内での手続きを推奨している。延期前の計画では、チケットの転売ができる公式リセールサービスが提供されることになっており、来場が困難になった人はここでチケットを譲渡できるシステムになっていた。今後このサービスが提供されればチケットの転売が可能となるが、対応は現在、検討中だという。

東京2020観戦チケット 今後の予定 【画像:スポーツナビ】

Q.:今後のチケット販売予定は?

 当初の予定では、今春より店頭とインターネットによる一般販売、公式リセールサービスが開始されることになっていたが、今後の販売スケジュールは検討中となっている。また、新型コロナで緊急事態宣言が出される直前に、先行窓口販売のはがき抽選の受付が行われていたが、応募者への対応についても現時点では未定。

 いずれも、今後決まり次第発表するとしている。
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