田澤純一や2人の「二世選手」が呼ばれず 2020年ドラフト会議の指名漏れ選手

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レッドソックス時代は世界一も経験した田澤だが、今年のドラフトでは指名がなかった 【写真は共同】

 2020年プロ野球ドラフト会議は26日に行われ、12球団で本指名と育成をあわせて計123名の選手が指名された。新型コロナウイルスが猛威をふるい、アマ野球界も大きな影響を受けた今年は、史上最多となる374人がプロ志望届を提出していた。ただ、事前にドラフト候補選手として注目されながら、残念ながら指名漏れとなった選手もいる。

 最大の衝撃はなんといっても、田澤純一(BC埼玉)の指名漏れだろう。レッドソックスではワールドシリーズチャンピオンにも輝くなど、MLB通算388試合に登板した経験豊富な右腕をどの球団が指名するか、本番前から大いに話題になっていた。日本球界入りに大幅な制限を加える「田澤ルール」も今年9月に撤廃されていただけに、支配下での指名が予想されていたが、34歳という年齢を考慮し、各球団が指名を見送ることとなった。

 その他高校生では、元阪神の関本賢太郎氏を父に持つ、履正社高の関本勇輔が指名漏れ。また、元ヤクルトの度会博文氏の息子である横浜高・度会隆輝も名前が呼ばれず。いずれも東西を代表する名門校の主力として活躍を見せたが、このタイミングではプロから声がかからなかった。

 大学生では早稲田大の2メートルを超える大型サウスポーの今西拓弥や、楽天で外野手を務める小郷裕哉を兄に持つ、最速155キロ右腕の小郷賢人(東海大)が指名されなかった。

 また、社会人では大阪桐蔭高時代に全国制覇も経験した峯本匠(JFE東日本)や、高卒3年目右腕として伸びしろの大きい松本竜也(Honda鈴鹿)に声がかからなかった。

 冒頭でも触れたが、今季は新型コロナウイルスの影響で大会自体の開催が中止されるなど、力を出し切れなかった選手も多いだろう。来年以降、それぞれのカテゴリーでいつものように大会が開催され、全力でスカウトにアピールする場が戻ってくることを願うばかりだ。

主な指名漏れ選手リスト

片山楽生/投手/白樺学園高
小牟田龍宝/投手/青森山田高
美又王寿/投手/浦和学院高
常田唯斗/投手/飯山高
若杉晟汰/投手/明豊高
八方悠介/投手/鹿児島城西高
関本勇輔/捕手/履正社高
度会隆輝/内野手/横浜高
西野力矢/内野手/大阪桐蔭高
西村貫輔/内野手/高知商高
石川慧亮/外野手/青藍泰斗高
鵜沼魁斗/外野手/東海大相模高
今西拓弥/投手/早稲田大
小郷賢人/投手/東海大
有村大誠/投手/立命館大
瀬戸西純/内野手/慶應義塾大
小川翔平/内野手/東洋大
小木田敦也/投手/TDK
森井絃斗/投手/セガサミー
山本晃希/投手/日本製鉄かずさマジック
小野大夏/投手/Honda
青島凌也/投手/Honda
森田駿哉/投手/Honda鈴鹿
松本竜也/投手/Honda鈴鹿
大江克哉/投手/NTT西日本
猪田和希/捕手/JFE東日本
米満凪/内野手/北海道ガス
平山快/内野手/JFE東日本
峯本匠/内野手/JFE東日本
上川畑大悟/内野手/NTT東日本
福永裕基/内野手/日本新薬
逢澤崚介/外野手/トヨタ自動車
田澤純一/投手/BC埼玉
鈴木駿輔/投手/BC福島
落合秀市/投手/兵庫ブルーサンダーズ
小原大樹/投手/徳島インディゴソックス
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