ここで優勝するため、大阪に来た #2 伊藤達哉

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#2伊藤達哉は京都ハンナリーズから移籍1年目の昨季、圧倒的なスピードをチームに注入し、エヴェッサの“走るバスケ”復活に大いに貢献。チームと伊藤のフィットが高まるごとに白星は増え、一時は西地区首位を快走した。しかし終盤戦に入った2月に、伊藤は左手を骨折して戦線を離脱。そこからほどなくしてその後に新型コロナの影響でシーズンが途中で中止になってしまった。すっきりとしない終わり方になってしまったエヴェッサ1年目を、本人はこう振り返る。

「京都から移籍してきた理由は、地区優勝してチャンピオンシップに出場し、てっぺんを取ることが目標だったからです。最初は初めてのチームメートとプレーしてわからないことだったり、チームが目指すスタイルに合わせきれない部分も、少なからずありました。でも日を追うごとにチームがやりたいことがわかってきましたし、チームもどんどん良くなっていった。なのに、終盤戦でケガをしてしまって……。チームがいい状態だったときのケガだったので、個人的には悔しいのひと言です。それにあと一歩で西地区優勝だったのに、新型コロナでシーズンが中止になって、なおさら悔しい気持ちがあります」

昨季のBリーグは、3月半ばでシーズンが打ち切られた。思いのほか早く訪れてしまったオフの間、彼は今季に向けて動いていた。

「基本的なところで変えている部分はあまりないですけど、このオフはシュート力のアップを図るようにしてきました。シュート力を上げるため、シューティングに集中して取り組みましたね。確率を上げることもそうですが、今季はシュートの本数自体を増やしたい。入る入らないに限らず、本数を打っていかないと、試合中も自信につながらないと思うんです。だから、打てるときは打っていきたい。今のチームは#55ジョシュ・ハレルソンや#41ギャレット・スタツら、リバウンドをとってくれる選手がいるので、果敢にねらっていきます」

昨季までの彼は持ち前のスピードで相手のディフェンスをかき乱し、得点機を演出して、仲間にパスを捌くスタイルが目に付いた。今季はそれに加え、自らも積極果敢に得点を奪いにいく。シュートを打たせるポイントガード(PG)から、自分でも決めるPGへ。これは昨季プレーして、エヴェッサに必要なことだと感じたのだと言う。

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「勝っているチーム、強いチームは全体的に、外のシュートも含めてバランスよく点数をとっているイメージがあります。川崎ブレイブサンダースもそうですし宇都宮ブレックス、アルバルク東京などのスタッツを見ると、平均的に得点を獲っているんです。大阪エヴェッサもそういうチーム、そういう得点スタイルを目指していくべきだと思うんです」

とはいえエヴェッサの背番号2は、攻め手一本の選手ではない。オフェンスだけではなく、自らがずっと大事にしてきたディフェンスにも引き続き力を注ぐ。

「ディフェンスは大学時代から、ずっと大事にしてやってきているので、それは変えずにやっていきます。バスケって点をとるスポーツですけど、守ったら勝ちでもあるので。これは大学時代に教えてもらったことなんですけど、ディフェンスが上手くいけば、自然とオフェンスも良くなる。個人的にも、そう思っています。僕はPGなので、いちばん前線から相手にプレッシャーをかける立場。その姿を後ろの選手たちが見れば『俺もやらないと』って感じてくれると思うので、それを積極的にやっていきます」

エヴェッサが誇るスピードスターが、コートを駆け巡る。
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著者プロフィール

2005年にクラブ創立。七福神のお一人で商売繁盛の神様である「戎様」を大阪では親しみを込めて「えべっさん」とお呼びするところから、 人情・笑い・商売の街大阪を活気づける存在であることを願い「大阪エヴェッサ」と命名。 同年にスタートしたbjリーグで開幕から3連覇を成し遂げる。 2016年9月に開幕した男子バスケットボールの最高峰・Bリーグでは、ホームタウンを大阪市とする大阪唯一のクラブとしてB1に参戦。

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