愛する大阪のために #55 ジョシュ・ハレルソン
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「昨シーズンのチームはとても素晴らしかった。日本人、アメリカ人を問わずリーダーシップが取れる選手が揃っていて、チームとしてすごくまとまっていたと思う。チームが結果を残していたし、それだけにシーズンが途中で終わったのはすごく残念だった。エヴェッサで3季目だったので、これまで以上に強い気持ちで臨んでいたし、思い入れもあったシーズン。だからとても残念で悔しいけど、コロナウィルスの影響で、それは仕方がないことだと納得している」
黒いユニフォームを纏って戦う4季目のシーズンは、#3エリエット・ドンリー、#8角野亮伍、#10駒水大雅ジャックと海外を経験したルーキーが加入。外国籍選手も自身以外は新しいラインナップになるなど、チーム構成が大きく替わった。
「コロナの影響で#25ディージェイ・ニュービル、#41ギャレット・スタツの合流が遅くなってしまい、チーム作りが遅れてしまった。今現在ではこれが絶対的な強みだといえるものはなく、それを探している状態だね。メンバーが大きく変わったし、天日謙作HCが病気でチームを離れていて、竹野明倫ACが代行を務めている。新しくなったチームで、どのようにしてすべての選手、コーチが上手く機能するのかを探している状況。だけどまだシーズンは始まったばかりだし、これから時間を追うごとにどんどん良くなっていくことは間違いないよ」
Bリーグ4シーズン目にして初の勝ち越し、西地区2位と最高位を記録した昨季以上に、今季は高いポテンシャルを秘めた選手が揃った。2020-21モデルの新生エヴェッサに、チームの中心である彼も手応えを得ている。
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オフに帰国していた際、アメリカもコロナ禍に襲われた。そのなかでも来たるシーズンに向けての準備は、怠っていなかった。
「自粛期間中はジムが開いたり、また閉じてしまったりという状況だったけど、使える期間はできるだけ利用して、人との距離をとりながらトレーニングしていたね。どのシーズンが始まる前もそうだけど、今季も体を良い状態に作り上げることを意識していて、今もそれは継続しているよ。とくに今シーズンはプレータイムが多いので、3Pやシュートが打てるときは必ず決める。ディフェンスも強く当たっていかないといけないので、そのあたりを意識してトレーニングしてきたんだ」
Bリーグ初年度の2016-17シーズンにエヴェッサ入団で初来日し、翌シーズンはサンロッカーズ渋谷でプレーしたが、2018-19シーズンに復帰。大阪での暮らしも長くなり、今では第2のホームタウンだと言う。
「1年目のシーズンから大阪はチームも街も人も、僕をとても温かく迎え入れてくれた。街のこともよく知っているので、とても快適に過ごしている。オフにアメリカに戻ると大阪が恋しくもなるし、シーズンが始まるにあたって戻ってくるたびに、帰ってきたという気持ちにもなるんだ。だから本当に、自分にとって第2の故郷のような場所だね」
そんな彼は、最近になって日本語の勉強を始めた。
「そうなんだよ。だけど、日本語はとても難しいね。チームメートが話す日本語を聞いて理解しようとしたり、自分のできる限りのことをして頑張っている。でも、読み書きがいちばん難しい。そこはまだ、すごく苦労しているよ」
なぜ今、日本語の勉強を始めたのか。そこにはチーム愛にあふれる、ジョシュらしい理由があった。
「日本語ができるようになれば、チームメイトやコーチ陣とのコミュニケーションが、よりスムーズに図れると思うんだ。#33アイラ・ブラウンは今もパワフルだけど、あと何年かするとチームから彼がいなくなってしまう。そのことを考えて、次にその役割を自分が担っていきたいと思っている。そしてその後も大阪をサポートし続けていきたいと考えているので、日本語を学ぼうと思ったんだ」
今節の相手は、東の王者アルバルク東京。強豪との戦いに、大阪のエースは燃えている。
「A東京は、とてもいいチームだ。彼らは長くともにプレーしている選手が多くいて、経験も豊富。ケミストリーが確立されているし、チームとしてどうすれば機能するかを知り尽くしている。ヘッドコーチも素晴らしくて、チーム全体でどうプレーするべきかをしっかりと教え込んでている。僕らとしてはもっともいいゲームをしないと、勝つことは難しいかもしれないけど、なんとか勝ち星をつかみたい。僕もそのために、自分の全力を尽くすことを、ここで約束するよ。『ガンバッテ、トウキョウニ、カツ!』」
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