愛する大阪のために #55 ジョシュ・ハレルソン

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#55ジョシュ・ハレルソンは、今季でエヴェッサ入団4季目のシーズンを迎えた。インサイドに陣取ってはリングにアタックしての得点に、リバウンド奪取。アウトサイドに出れば、得意の3Pを高確率で沈める。今や背番号55が大阪のエースであることに、異論を挟む余地はない。昨季も1試合平均得点は19.8、同リバウンド奪取は12.7とともに来日後最多の数値をマーク。西地区優勝とチャンピオンシップ出場を目前にしていたが、突如襲ったコロナ禍によってシーズンが途中で中止になってしまった。

「昨シーズンのチームはとても素晴らしかった。日本人、アメリカ人を問わずリーダーシップが取れる選手が揃っていて、チームとしてすごくまとまっていたと思う。チームが結果を残していたし、それだけにシーズンが途中で終わったのはすごく残念だった。エヴェッサで3季目だったので、これまで以上に強い気持ちで臨んでいたし、思い入れもあったシーズン。だからとても残念で悔しいけど、コロナウィルスの影響で、それは仕方がないことだと納得している」

黒いユニフォームを纏って戦う4季目のシーズンは、#3エリエット・ドンリー、#8角野亮伍、#10駒水大雅ジャックと海外を経験したルーキーが加入。外国籍選手も自身以外は新しいラインナップになるなど、チーム構成が大きく替わった。

「コロナの影響で#25ディージェイ・ニュービル、#41ギャレット・スタツの合流が遅くなってしまい、チーム作りが遅れてしまった。今現在ではこれが絶対的な強みだといえるものはなく、それを探している状態だね。メンバーが大きく変わったし、天日謙作HCが病気でチームを離れていて、竹野明倫ACが代行を務めている。新しくなったチームで、どのようにしてすべての選手、コーチが上手く機能するのかを探している状況。だけどまだシーズンは始まったばかりだし、これから時間を追うごとにどんどん良くなっていくことは間違いないよ」

Bリーグ4シーズン目にして初の勝ち越し、西地区2位と最高位を記録した昨季以上に、今季は高いポテンシャルを秘めた選手が揃った。2020-21モデルの新生エヴェッサに、チームの中心である彼も手応えを得ている。

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「今季はより高いポテンシャルを持った選手が多く揃っていて、昨季以上に良いチームになれると思う。これからはみんながひとつになり、チームとしてまとまってプレイする形を探し出す。その答えを見つけ出すことができれば、必ず良いチームになると確信している」

オフに帰国していた際、アメリカもコロナ禍に襲われた。そのなかでも来たるシーズンに向けての準備は、怠っていなかった。

「自粛期間中はジムが開いたり、また閉じてしまったりという状況だったけど、使える期間はできるだけ利用して、人との距離をとりながらトレーニングしていたね。どのシーズンが始まる前もそうだけど、今季も体を良い状態に作り上げることを意識していて、今もそれは継続しているよ。とくに今シーズンはプレータイムが多いので、3Pやシュートが打てるときは必ず決める。ディフェンスも強く当たっていかないといけないので、そのあたりを意識してトレーニングしてきたんだ」

Bリーグ初年度の2016-17シーズンにエヴェッサ入団で初来日し、翌シーズンはサンロッカーズ渋谷でプレーしたが、2018-19シーズンに復帰。大阪での暮らしも長くなり、今では第2のホームタウンだと言う。

「1年目のシーズンから大阪はチームも街も人も、僕をとても温かく迎え入れてくれた。街のこともよく知っているので、とても快適に過ごしている。オフにアメリカに戻ると大阪が恋しくもなるし、シーズンが始まるにあたって戻ってくるたびに、帰ってきたという気持ちにもなるんだ。だから本当に、自分にとって第2の故郷のような場所だね」

そんな彼は、最近になって日本語の勉強を始めた。

「そうなんだよ。だけど、日本語はとても難しいね。チームメートが話す日本語を聞いて理解しようとしたり、自分のできる限りのことをして頑張っている。でも、読み書きがいちばん難しい。そこはまだ、すごく苦労しているよ」

なぜ今、日本語の勉強を始めたのか。そこにはチーム愛にあふれる、ジョシュらしい理由があった。

「日本語ができるようになれば、チームメイトやコーチ陣とのコミュニケーションが、よりスムーズに図れると思うんだ。#33アイラ・ブラウンは今もパワフルだけど、あと何年かするとチームから彼がいなくなってしまう。そのことを考えて、次にその役割を自分が担っていきたいと思っている。そしてその後も大阪をサポートし続けていきたいと考えているので、日本語を学ぼうと思ったんだ」

今節の相手は、東の王者アルバルク東京。強豪との戦いに、大阪のエースは燃えている。

「A東京は、とてもいいチームだ。彼らは長くともにプレーしている選手が多くいて、経験も豊富。ケミストリーが確立されているし、チームとしてどうすれば機能するかを知り尽くしている。ヘッドコーチも素晴らしくて、チーム全体でどうプレーするべきかをしっかりと教え込んでている。僕らとしてはもっともいいゲームをしないと、勝つことは難しいかもしれないけど、なんとか勝ち星をつかみたい。僕もそのために、自分の全力を尽くすことを、ここで約束するよ。『ガンバッテ、トウキョウニ、カツ!』」
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著者プロフィール

2005年にクラブ創立。七福神のお一人で商売繁盛の神様である「戎様」を大阪では親しみを込めて「えべっさん」とお呼びするところから、 人情・笑い・商売の街大阪を活気づける存在であることを願い「大阪エヴェッサ」と命名。 同年にスタートしたbjリーグで開幕から3連覇を成し遂げる。 2016年9月に開幕した男子バスケットボールの最高峰・Bリーグでは、ホームタウンを大阪市とする大阪唯一のクラブとしてB1に参戦。

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