体が柔らかいから出来ると思っていたのに…バレエ歴20年の私がヨガで苦戦したこと

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クラシックバレエを長年踊っていた私は「ポーズをとるのはバレエで慣れているし、体が柔らかければきっと大丈夫でしょ!」という気持ちでヨガを始めました。ところが…。
「クラシックバレエをやっていた人は体が柔らかくていいなぁ…」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。けれど実は、クラシックバレエをやっていたからこそ、苦手なポーズや動きもあるのです!一体どんなことが苦手なのか、今回はクラシックバレエ歴20年のライター自身の体験談をお話ししていきます。

つま先が外を向いてしまう!まっすぐ立つのに一苦労

クラシックバレエの基本は、腿のつけ根にある股関節から外回し(外旋)にすること。この動きを体に叩き込む為に練習を繰り返すので、普段立つ時もつま先が外を向く状態に。もう外股がナチュラルな感覚になっているのです。
いざヨガをやってみると、バレエのポーズに似ているけどやり方が違う…というヨガポーズがありました。例えば『木のポーズ』。バレエでも片膝を曲げて持ち上げる"ルティレ"という片足バランスのポーズがありますが、バレエの場合は両脚とも外股。一歩ヨガでは、持ち上げている脚は外股ですが軸脚はストレート。これがものすごく落ち着かないんです!バランスも取りにくくて、慣れるまでにかなり時間がかかりました。

「膝を押し込まないで!」と言われてしまう

ヨガを始めたばかりの頃、「膝を押し込まないように」とか「膝をロックしないで!」と、膝の使い方について繰り返し指導がありました。でも正直、最初は「なぜこんなに膝について言われるんだろう?」とハテナがいっぱいでした。なぜならバレエでは脚のラインを綺麗に見せる為に、少ししなるくらい膝が伸びているのがよいとされていたからです。
けれどヨガを学ぶうちに、「見た目だけでなく、安全な体の使い方や体の内側の働きも大切なんだ」と気付き、膝の使い方への意識も変わりました。どちらがよい・悪いという訳ではなく、それぞれの目的に合わせた体の使い方が大切ですね。

手でバランスをとるのが衝撃的!

手だけで体を支えるアームバランスのポーズを初めて見た時、驚きました!クラシックバレエでは、決まった腕の運びがあったり、腕の動きで音楽や感情を表現します。手で床にタッチするのはとても稀です。それなのにヨガのアームバランスポーズでは、手だけで自分を支えている!「そんなこと人間に出来るんだ…」と思ったことを覚えています。
ヨガを始めた当初はアームバランスはとにかくきつかったです…。手や腕、それに繋がる体の使い方を理解しないまま形だけ真似していたので、よけいに力が入っていたのだと思います。今では出来る出来ないに関わらず、アームバランスのポーズにトライするのが大好きです。
バレエから離れた今もバレエの習慣が残っていて、未だに苦手な動きもあります。けれど体や心の習慣は、人生の歴史が刻まれたもの。否定も執着もせず、これからもヨガを楽しんでいきたいと思います。
ライター/のぐち かなこ
専業主婦からヨガ講師へ。大手ヨガスクールにて全米ヨガアライアンスの講義(RYT200/RPYT85)及びヨガレッスンを年間1,000時間以上担当。2018年に独立し〈あんどYOGA〉を立ち上げる。現在もヨガインストラクターの養成に携わりながら、特に産前産後に関するヨガや新米ヨガインストラクターサポートに力を注いでいる。オンライン講座も多数開催中。プライベートでは三姉妹の母。あだ名はかーちゃん。Instagram:@kaacyan123 
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著者プロフィール

世界のヨガ情報を発信するニュースメディア。ボディメイクに役立つポーズや不調を解消するメソッドのほか、ファッション、ヘルシーフード、ヨガを愛する著名人へのインタビューなど、ビューティ&ヘルス系の最旬トピックスを配信します。

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