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合同練習会で評価を上げた選手は?
ドラ1候補からサプライズまで勢ぞろい

 プロ入りを目指す高校生にアピールの場として初めて行われた「プロ志望高校生合同練習会」。西日本会場では77人、東日本会場では41人の選手が居並んだNPB球団のスカウトの前で懸命のプレーを見せたが、その中でも評価を上げたと思われる選手について紹介したいと思う。

西日本投手のトップ2は山下&内

福岡大大濠・山下は甲子園球場で行われた西日本会場に参加。ドラフト1位候補として申し分ない投球をした
福岡大大濠・山下は甲子園球場で行われた西日本会場に参加。ドラフト1位候補として申し分ない投球をした【写真は共同】

 全参加選手の中で、最も注目を集めたのは福岡大大濠の最速153キロ右腕・山下舜平大だ。夏の福岡大会と比べるとリリースのばらつきは大きかったものの、ストレートの最速は150キロをマークし、打者5人から3三振を奪う圧巻のピッチングを見せた。


 もともとこの練習会に参加しなくても十分に評価の高かった選手ではあるが、多くのスカウトの注目を集める中でもモノの違いを見せつけるあたりはさすがである。スケールの大きさは高校生ではナンバーワンという声もあり、1位指名の12人に入ってくる可能性は高いだろう。


 山下以外の投手でアピールに成功した選手として真っ先に名前が挙がるのが内星龍(履正社)だ。昨秋までは公式戦の登板はなかったが、この冬に大きく成長し、大阪府の独自大会では最速145キロをマーク。ただ、選手層の厚さから甲子園での独自大会では登板機会がなく、この練習会でそのピッチングを初めて見たスカウトも多いようだ。


 内にとって、プロ入りに向けて非常に大事なマウンドは、四球を一つ与えたものの、最速147キロのストレートを武器に他の4人の打者を完全に抑え込み、アピールに成功した。フォームは本人が目指しているという山本由伸(オリックス)によく似ており、190cmと上背がある分、ボールの角度は山本を上回るものがある。大型投手にありがちなバランスの悪さもあまり感じられず、意外な器用さがあるのも大きな魅力だ。公式戦での経験こそ少ないものの、裏を返せば酷使されていないというメリットもあり、その将来性を高く評価する球団もありそうだ。

東日本投手では豆田が存在感示す

 東日本会場の投手で最も存在感を示したのが豆田泰志(浦和実)だ。昨年春の関東大会では山梨学院を相手に6回1安打11奪三振、夏の埼玉大会でも浦和学院を完封するなど下級生の頃から県内では評判の右腕だったが、最終学年でさらにレベルアップした姿を見せた。


 173cmと投手としては小柄だが、全身を使ったバランスの良いフォームから投げ込むストレートは最速147キロをマークし、打者の手元で勢いが落ちない。コーナーいっぱいに投げ込み、変化球でカウントをとれる制球力も高校生では上位だ。同じタイプで上背のない山本拓実(中日)が早くから一軍の戦力となっていることも豆田にとっては追い風になりそうだ。

 不運だったのが加藤翼(帝京大可児)だ。登板する直前に雷雨でシート打撃が中断となり、室内練習場での登板となったのだ。通常通り球場で投げていれば150キロを超えていた可能性も高かっただけに、残念に感じていたスカウトも多かっただろう。


 他の投手では、まだまだ粗削りだが加藤優弥(金沢龍谷)、松村力(敦賀気比)、桑原秀侍(神村学園)、シャピロ マシュー一郎(国学院栃木)、鈴木威琉(健大高崎)、黒田晃大(佐和)なども力のあるボールを投げ込んでおり、左腕では辻垣高良(学法福島)、福島章太(倉敷工)も面白い存在だった。

西尾典文
西尾典文

1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

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