完全復活の渡邉彩香 ウェッジも注目

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)指定練習日 第1日

 5年ぶりの復活Vから約1か月半。渡邉彩香の表情がより輝いていた。コースでは、すれ違う選手から、次々と祝福のメッセ―ジをおくられる。やはり、優勝は特効薬だ。「うれしかった。でも、喜んでばかりはいられません。今日まで、たくさん練習を積んだ。また、メディアへの出演など、仕事が盛りだくさんでした。とても、いい状態が続いているので、どんなプレーができるのか私が楽しみにしている」と気負いはなし。

 さらに、「これまで、コースへ来る道で、今日はどんな結果になるのだろう…。不安ばかりが浮かんだ。だけど、今週はそんなことがない。自信が出ました」と頼もしい。

 その自信はアースで新たな課題を発見したからだった。ウェッジである。「何度かミスをした。しっかり修正できたと思います。52度、58度で100ヤード以内を集中的に。多い時は、500球ぐらい打ったかもしれません。自宅近くのショートコースでも、ウェッジばかり打った」と話した。

 2015年の今大会、記憶に残るのは16番のアルバトロス。飛距離は最大の武器だ。「9番、16番は2オンを狙える」とターゲットを定めた。その上で、「標高が高いせいか、いつもより5ヤードほど距離が出る。久しぶりの試合だから、注意しなければなりません。距離感をしっかりと合わせる。クラブ選択を迷ったら、小さめのクラブを使う」とマネジメントを徹底する。

 集中力の源は、感謝の気持ちだった。「試合を開催してくださり、本当にありがとうございます。安心してプレーできるように、たくさんの気配り、心配りを会場で感じます」と、しみじみと語っている。さらに、「顔認証がすごい。一瞬で、名前と体温が表示されました。びっくりです」。話題のNECグループの技術力に目を見張った。(中山 亜子)
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