開幕から1カ月、新助っ人たちの成績は? 阪神・ボーアは好調チームを支える原動力
ローテ入りした新助っ人たちは?
巨人のA・サンチェスは、開幕から先発ローテを守り、ここまで3勝2敗、防御率2.67と合格点の成績を残している 【写真は共同】
一方、巨人でメジャー移籍の山口俊の後釜として期待されたサンチェスは、開幕から先発ローテを守り、ここまで3勝2敗、防御率2.67と合格点の成績を残している。シーズン前に結果を残せず不安視されたが、昨季韓国リーグで17勝の実力を徐々に発揮し始めている。今後も連覇への鍵を握る存在としてマウンドに立つことになる。
その他の先発では、日本ハムのバーヘイゲンが4試合の登板で1勝1敗、防御率4.57でローテの一角に定着。ヤクルトのイノーアも開幕からローテ入りしているが、ここまで4試合で最長イニングが5回で0勝1敗、防御率7.88と結果を残せていない。DeNAのピープルズは、来日初登板となった広島戦で6回1失点と好投したが勝ち星がつかず、ここまで2試合で勝ち負けなし、防御率4.91となっている。
ブルペンを支えるリリーフ陣たちは?
埼玉西武のギャレットも、12試合に登板して2勝7ホールド、防御率0.73と抜群の安定力でブルペンに欠かせない存在になった。さらにオリックスのヒギンスも、開幕から8試合連続無失点を継続中で、1勝4ホールド、防御率0.00と完璧な内容。マイナー通算264試合登板の経験はダテではなかった。また、中日のゴンサレスは、左の中継ぎとして勝ちパターンの一角に入り、ここまで9試合で3ホールド、防御率2.70と安定した投球を続けている。
その一方で首脳陣の期待を大きく裏切ったのが、広島のスコットだ。NPB初となる南アフリカ共和国出身の選手で、開幕からクローザーに指名されたが、登板した5試合中3試合でリードを守れず、0勝2敗、防御率20点台で守護神失格の烙印(らくいん)を押された。チームメイトで同様の役割を期待されたDJ・ジョンソンは5試合で防御率1.80と数字は残しているが、勝ちパターンの展開を任されるには至っておらず、今後の奮起が必要な状態だ。
阪神では、メジャー復帰したジョンソンの代役に期待されたエドワーズが右肩不調に外国人枠の関係もあり、ここまで登板はわずか1試合のみ。先発で期待されたガンケルもここまで1試合のみの登板にとどまっている。
巨人のビエイラは初登板で161キロをマークしたが、4試合で1ホールド、防御率4.15とブルペンの一角を任されるまでは至っていない。
毎年、助っ人たちの出来がチームの成績を大きく左右する。まだ1カ月だが、されど1カ月。今後も、彼らの働きに注目したい。