開幕から1カ月、新助っ人たちの成績は? 阪神・ボーアは好調チームを支える原動力
プロ野球開幕から1カ月、新助っ人たちの成績は? 【写真は共同】
注目の大物助っ人たちは?
巨人ではメジャー通算1312安打のパーラが入団。高い守備力でライトの定位置を確保し、打順は6番もしくは7番を任されているが、勝負強い打撃で打率.329、3本塁打、11打点と好調なチームをけん引する活躍を見せている。
阪神にはメジャーでシーズン20本塁打を3度記録したボーアが加入した。過去に何人もいた「バース2世」の期待は開幕から18打席連続無安打で虎党を失望させかけたが、7月に入ってようやく来日1号本塁打を放つと、そこから急浮上。ここまで打率.278で、5本塁打と13打点はいずれもチームトップ。苦手と言われた左投手からも3本塁打を記録するなど、好調チームを支える原動力となっている。
さらにヤクルトに入団したエスコバーは、メジャー通算1367安打の打撃に、遊撃でゴールドグラブ賞の受賞歴もある守備の名手。ここまで評判通りの守備を披露していることに加え、長打は少ないがしぶとい打撃で打率.333をマーク。13打点と勝負強さもある。コロナ禍で開幕を待たされた「大物助っ人」たちだが、まずまずの滑り出しを見せていると言えるだろう。
期待以上!大化けの助っ人は?
オリックスのA・ロドリゲスは開幕から全試合でスタメン出場し、打率.255、4本塁打、14打点の成績を残している 【写真は共同】
阪神のサンズは、マイナー通算180本塁打の長打力に、昨季は韓国リーグで打点王の実績。不振で開幕は二軍スタートとなったが、一軍昇格した6月27日のDeNA戦では、9回2死から起死回生の逆転本塁打を放つ鮮烈デビューを果たした。その後は6番に定着し、打率.269、3本塁打、10打点と成績を残し、3番でも起用されている。
広島のピレラは、開幕から1番で起用されて7試合連続安打を記録するなど、安定した成績を残したが、7月に入って無安打の試合が増え、打率が.257まで下降した。3本塁打、8打点で3番や6番でも起用されたが、7月18日のヤクルト戦からスタメンを外れている。
野手の新外国人が少ないパ・リーグだが、オープン戦などの活躍で一躍注目を浴びたのが埼玉西武のスパンジェンバーグだ。スパンジーの愛称で「恐怖の1番打者」と期待されたが、打率.235、3本塁打、12打点とここまではやや期待外れの成績。37三振と粗い打撃も気になるところだが、ここからの巻き返しはあるか。
オリックスのロドリゲスは開幕から全試合でスタメン出場し、打率.255、4本塁打、14打点と、鳴り物入りで入団したジョーンズを上回る成績を残している。マイナー通算174本塁打の大砲候補は28歳とまだ若く、日本での大化けも期待できそうだ。