西武・森、熱男に「強気の内角攻め」宣言 パ代表選手がオンライン座談会で火花

ベースボール・タイムズ

西武・森、今季のこだわりは「チーム防御率」。 その理由とは? 【写真は共同】

 2020年のプロ野球ペナントレースの開幕を翌週に控えた6月13日、パ・リーグの公式動画配信サービス「パーソル パ・リーグTV」が、6球団の代表選手によるオンライン座談会『パ・リーグ FANS MEETUP 2020』を開催した。出席者は、中島卓也(北海道日本ハム)、則本昂大(東北楽天)、森友哉(埼玉西武)、益田直也(千葉ロッテ)、若月健矢(オリックス)、松田宣浩(福岡ソフトバンク)の6名。オンライン上で集結し、今シーズンの意気込み、開幕カードの見どころなど、約1時間にわたって熱いトークを繰り広げた。

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中島「盗塁数」、則本「勝利数」、森「チーム防御率」

 19時30分から無料ライブ配信されたファン参加型オンラインイベント。まず初めに、事前に投票を受け付けていた出席選手の今季の「こだわり成績クイズ」の“答え合わせ”が行われた。

 一番手は、今季でプロ12年目を迎える日本ハム・中島。ファンからの投票が最も多かったのは「盗塁数」で、中島本人も「盗塁数です」と話し、「昨年は全然走れなかったので、今年はこだわりたい」とキッパリ。自身のキャリアハイは盗塁王に輝いた2015年の34盗塁だが、試合数が120試合に減る今季へ向けて「30は行きたい。まずは塁に出ること」と意気込んだ。

 続いて登場したのは、楽天のエース・則本。こちらもファンの思いと同じ「勝利数」を今季のこだわりに挙げ、「やっぱり勝ち数をできるだけ多く取りたいなというのは先発ピッチャーとして求めているところ。15勝はしたい」と、わずか5勝に終わった昨季からの巻き返しを宣言。さらに2018年の対戦打率が.429の中島に対して、「スライダーを結構、逆方向に打たれるイメージがある。真ん中にカットボールを投げたい」と予告した。

 そして3人目に登場したのは、昨季のリーグMVPに輝いた森。昨季のチーム防御率4.35は2年連続のリーグワーストだっただけに、今季のこだわりに「チーム防御率」を選び、「(防御率)3点台にできたらいいと思う」。さらに、この日出席した松田に対して「強気に(内角に)バンバン行きます」と宣言し、自慢の金髪ヘアーをなびかせた。

益田「セーブ数」、若月「打率」、松田「出場試合数」

 続いては、ロッテの守護神・益田。今季のこだわり成績として「セーブ数」を挙げ、「具体的な数字はまだ持ってないんですけど、一番になれればいいかなと思っています」と2013年以来7年ぶりのセーブ王に意欲満々。「30セーブという数字もありますけど、セーブのシチュエーションで失敗しないようにしたい」と話した。これに対し、益田との通算対戦打率.071という森は「(益田投手は)苦手ですね。まったく打っているイメージがない。落ちるシンカーでコテンパンにやられている」と苦笑い。「いい当たりが正面に行っているだけ」とかばった30歳右腕に対し、24歳の昨季首位打者は「全球、真っすぐで来てくれてもいい」とリクエスト。益田は「単打で済むなら真っすぐでも……」と困惑の表情を見せた。

 5人目にはオリックスの司令塔・若月が画面に映し出され、今季のこだわり成績に「打率」を指定し、「去年、本当に悲惨な打率(.178)だったので、今年こそという思いです」と決意の表情。練習試合では好調を維持し、すでに2本塁打をマーク。「手応えがあるって言ったらなんかみんなに怒られそうな気もします」と言いながらも「何とか公式戦で打てることを祈っています。打率2割5分が出せるように頑張ります」と控えめに話した。

 そして最後は、今季でプロ15年目、先月に37歳となった松田が登場。今季のこだわり成績に関して、「出場試合数」、「守備率」、「得点圏打率」を抑えて、ファン投票数の67%が「熱男!」を支持したが、松田本人は「いや、出場試合数です」とニヤリ。「今年も元気よく、6年連続で全試合出場できるようにしたい。(今の体の状態は)メチャメチャいい。試合に出ないと“熱男”もできない。常に試合に出続けたら“熱男”をできる可能性も増える」と解説した。さらに「熱男パフォーマンスをやられるとメンタルをやられる」と明かした益田に対し、「メチャメチャいいことを聞いた」と不敵な笑みを浮かべた。

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著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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