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川島永嗣  耐心力
メンタルの強さとは何か、を理解する
自分の特徴は「耐える心」の強さ

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第8回

プロとして常に自分への"評価"と戦う川島。そのストレスを川島はどうコントロールしているのか
プロとして常に自分への"評価"と戦う川島。そのストレスを川島はどうコントロールしているのか【写真:アフロ】

 GKを語る上で、「メンタル」はキーワードのひとつだ。


 よく僕はメンタルが強いと言われるけど、いつからそんなふうに見られるようになったのだろうか。人並みに落ち込むことがある僕はそんなことを言われ、時に戸惑うこともある。


「永嗣さんはメンタルがハンパないから大丈夫でしょ」

 そうチームメイトに言われることもあるから、そんなイメージがよほど強いのかもしれない。本当の僕はそれほどメンタルは強くない。落ちる時はとことん落ちるし、そんな弱い自分を情けなく思うことだってある。


 確かに、昔といまではメンタルの持ち方は違うと感じているし、年齢と経験を重ねて、多少のストレスならあまり気にしない強さは身についているのかもしれない。


 所属クラブがない“浪人時代”を経験しているのだから、「このくらいなら大丈夫」と思えることは以前に比べて増えていることは確かだ。

夢のためにエネルギーと情熱を使いたい

 そもそもサッカー選手は、好きなことを職業にしているし、それに情熱を注げることができる素晴らしい職業だ。でも、その反面、毎日のようにストレスと向き合うことになる。練習がうまくいかず、日々勝負にさらされるストレス。明日、職を失うかもしれない。うまくいけば大きく評価されるし、自分が納得していても、大きく批判されることもある。


 そんなストレスとも、昔とは違って上手に付き合えるようになっている。僕はとにかく余計なことは考えないようにしている。


 とにかく自分がやるべきこと、やろうとすることに集中するように生活のスタイルも作っている。いまの時代は本当に情報が溢れているし、明日には違うことが正しいことになっている。だから、まずは自分の中の正解を突き詰めることに集中したい。


 まずは練習に120%注ぐために、寝る時間、食事のタイミング、次の日に備えて身体を休めることを徹底している。最近は以前のようにお酒を飲みたいとも思わないし、特に遊びに出かけることはほとんどなくなった。


 時に自分でも窮屈だなと感じることもあるけれど、すべてのエネルギーと情熱を、夢を実現するために使いたい。


 気分転換は休みの日に家族で小旅行して違う街や文化に触れたりすること。訪ねてきてくれた友人と会っていろいろ話をすることも大きなリフレッシュになる。


 だからといって、すべてをコントロールしようとしても、メンタル的な浮き沈みのすべてをコントロールできるわけではない。

川島永嗣

1983年3月20日生まれ。埼玉県出身。浦和東高校卒業後、大宮アルディージャに加入。名古屋グランパスエイト、川崎フロンターレを経て、2010年にベルギー1部のリールセSKに移籍。11年から2年連続でチーム年間最優秀選手に選ばれる。その後、同1部の名門スタンダール・リエージュやスコットランド1部のダンディー・ユナイテッドを経て、16年にフランス1部のFCメスに移籍。日本人GKとして初めてヨーロッパリーグ、チャンピオンズリーグ予選に出場。18年8月、同1部のRCストラスブールに加入。W杯は、10年南アフリカ、14年ブラジル、18年ロシアの3大会連続で出場し、日本代表のゴールを守った。受賞歴は、09年Jリーグベストイレブン&フェアプレー個人賞など。英語・イタリア語・フランス語など、複数言語を話すことができる。185センチ、74キロ。

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