中川聴乃に聞くBリーグアワード展望 シーズンMVPやベスト5を予想

渡邉「松島選手は復帰するでしょう」

引退から復帰を経験している渡邉は「あの雰囲気だと松島選手は復帰するでしょうね」と語った 【(C)B.LEAGUE】

 続いて出演したのは宇都宮ブレックスの渡邉裕規。直前に出演していた松島の引退に対しては「あれだけ愛されるキャラクターがいたということが(レバンガ)北海道さんにとってはとてつもなく大きいことだった」と、その存在の大きさを評したが、「僕も一度引退している身なので感じられるんですが、あの雰囲気だと松島選手は復帰するでしょうね」と笑わせた。

 今シーズンのパフォーマンスに関して感想を求められると、「試合にしっかり絡むこととチームの勝ちに貢献することが目標だったので、そういう点ではいいプレーができた」としながらも、「こういう状況では安全が一番なので仕方ないが、地区優勝もできなかったですし、(シーズンの途中終了は)本当に残念」と無念の表情をのぞかせた。

 現役続行を表明した田臥勇太について話題がおよぶと、「余裕でしょう。周りの人は年齢を気にするでしょうが、関係ないです」と語る。MCを務める田中大貴アナウンサーから『田臥のどこがすごいか』と問われると、「バスケに対する姿勢ですね。もちろん技術的なこともたくさんあるが、バスケが誰よりも好きでしょうし、バスケを始めた頃から変わっていないんじゃないか」と、40歳を迎えても衰えない田臥の情熱について熱く語った。

 最後にファンに向けて「今シーズンも応援ありがとうございました。バスケットボール界はもちろん、大変な状況が続いているが頑張りましょう。僕もみなさんと同じく、来シーズンのBリーグが無事に開幕することを願っています」とメッセージを送った。

篠山は「必ず終息するときは来る」と宣言

日本代表のキャプテンを務めた篠山はクラブだけでなく、2021年に延期された東京五輪での活躍も期待される 【写真:松尾/アフロスポーツ】

 6回にわたって配信された番組の大トリを飾ったのは川崎ブレイブサンダースの篠山竜青。松島のメッセージソングは番組を通して聞いていたようで、「絶対に僕には歌を振らないでくださいね」と、断固拒否の姿勢を示したが、最後には「どこかで(松島へのお返しに)チャレンジする可能性はあります。やるのであれば(松島がCCOを務める)北海道で、ということになるのかな(笑)」と、来シーズンでの“競演”に含みを持たせた。

「チームの調子が非常に良くて、優勝も狙えるシーズンだった。自分自身も新鮮な気持ちで楽しくプレーできていたので、ケガをしたのが本当に悔しかった」と語ったが、「ファンの方々から励ましのメッセージや、大きな横断幕を作っていただいたり、(Bリーグの『TEAM MATES』事業の一環で川崎に入団している小学5年生の)高見俊翔くんから手紙をもらったりしたことが本当に支えになった」と周囲からの激励が復帰への原動力になったことを明かした。

 序盤から今シーズン絶好調だった川崎だが、好調の要因について問われると、「新しく就任した佐藤賢治ヘッドコーチが川崎伝統のディフェンスをさらに良い形に組み立て直してくれた」と、1試合平均得点3位(83.0得点)のオフェンスではなく、ディフェンスの向上が勝ち星をもたらしたと強調した。

 最後はワールドカップでも日本代表のキャプテンを務めた篠山らしく、「困難な状況が続いていますが、必ず終息するときは来ると思いますし、そのときはBリーグもエンターテインメント界の盛り上がりを引っ張りたい。元通りの日常になったら、また全国各地のアリーナに帰ってきて、5年目のBリーグとオリンピック、日本のバスケットを盛り上げていきましょう」と画面を通して全国のバスケットボールファンに語りかけた。

『B.LEAGUE EVERYWHERE スポナビ×Bリーグ スペシャル番組』は、スポーツナビとBリーグ公式YouTubeにおいて全6回のアーカイブ視聴が可能となっている。

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著者プロフィール

日本バスケを盛り上げよう! 2016年に生まれたプロバスケットボールリーグ、「Bリーグ」と時を同じくして立ち上がった、日本バスケの魅力を伝えるバスケットボール専門サイト。男女日本代表、NBA、高校バスケもアツくフォローしています。

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