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心を整える。
『監督の手法を記録する』
価値観を大きく揺さぶったマガト監督

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第7回

引退したら監督をやりたいと長谷部。準備の一環として、「監督ノート」をつけ始めている
引退したら監督をやりたいと長谷部。準備の一環として、「監督ノート」をつけ始めている【写真:アフロ】

 時折、セカンドキャリアについて考える。毎年、新たに加入してくる選手もいれば、出て行く選手もいる。そして引退を決断する選手もいる。当然ながら僕にもそのときが来る。


 僕には明確なビジョンがある。


 引退したら、いつかサッカーチームの監督をやりたいと思っているのだ。


「考えは常に変わっていくもの」というのが僕のモットーのひとつなので、いざ引退してみたら他の目標ができているかもしれないけれど、今はサッカーチームを率いることにとても興味がある。

 その準備の一環として、2年前から「監督ノート」をつけ始めている。自分が出会った監督が、どのようにして、チームをマネージメントしているかを記録するのだ。また、他の選手から聞いた他の監督の練習方法や本やテレビなどで見たサッカー以外のスポーツの練習方法でも、これは使えそうだというものは記録するようにしている。


 他にも着目すべき点は多い。シーズン前の合宿ではどのようにしてチームの組織を構築するのか。遅刻したときの罰金の額や携帯電話やゲームなどの使用制限、それに、GM(ゼネラルマネージャー)との関係の作り方や、スポンサーへの対応。ファンやマスコミとの距離感もそれぞれ違う。


 どんなスタッフを、チームにそろえるのかも鍵になる。最近、ドイツではメンタルトレーナーを採用するチームが増えてきた。ヴォルフスブルクにはまだメンタルトレーナーがいないけれど、ドイツ代表の柔道選手やラグビー選手が臨時コーチとして来たこともある。他のスポーツのエッセンスを学ぶと同時に、選手のリフレッシュも兼ねているのだと思う。


 シーズンが始まったら試合に向けてどのような練習をするのか。練習の時間配分なども大事だ。覚えづらい練習は簡単なイラストや図を描いて、練習メニューをノートにメモしていく。会見で話す言葉、着ている服、ミーティングの手法、チームの盛り上げ方、などピッチ以外での振舞いもなるべく見るようにしている。

長谷部誠

1984年1月18日、静岡県出身。3歳でサッカーを始め、青島東小のスポーツ少年団、青島中サッカー部を経て名門・藤枝東高校入学。2001年の全国総体準優勝。2002年浦和レッズ加入。2008年にドイツ・ブンデスリーガへ移籍。翌年、ヴォルフスブルクにてリーグ優勝を経験。現在はアイントラハト・フランクフルトの主軸として活躍している。2018年にはドイツカップ優勝を達成。ワールドカップでは、南アフリカ、ブラジル、ロシアの3大会連続でキャプテンを務めた。日本代表のキャップ数は114。

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