抜群にパーオン率を上げるアイアンショットの打ち方、2つのコツ

Gridge(グリッジ)

【getty】

「スイングは良くなってきた気はするんだけどパーオンできない……。ミート率は良いんだけど方向性が安定しなくてグリーンを外してしまう」

そんなお悩みにお答えします。

そして、この記事を書いている私は、ゴルフ歴35年、プロテストには2000年の秋に合格、ゴルフ場で行うコースレッスンでは3500回以上の経験があるゴルフコーチです。

【本記事の目次】
・パーオン率とは?
・パーオン率を上げるための基本基礎
・プロゴルファーのパーオン率はどれくらいなのかな?
・パーオン率を上げる2つのコツ

この4本立てです。

では、ぜひじっくりとご覧ください。

パーオン率って何?

パーオン率って何? 【getty】

まず最初は「パーオン率」ついて少し説明をさせてください。

パーオンとは、規定の打数(パー)より2打以上少ない打数でグリーンへボールを乗せることです。

具体的にはパー3なら1打でグリーンにボールを乗せることです。

さらにパー4では2打(1打の場合も含む)でグリーンにボールを乗せること、さらにパー5では3打(2打の場合も含む)でグリーンに乗せることです。

そして18ホール中、何回パーオンすることができたかの確率を数値化したものをパーオン率と言います。

こう書くと多くのゴルファーさんは、自分はどれくらいのパーオン率を目標にすればいいのか? を知りたくなると思います。

ゴルフコーチである私の個人的な意見では、100切りするには約10%(18ホール中1〜2ホールパーオン)のパーオン率が必要だと考えています。

さらに中級者ゴルファーさんの多くが目標にしている90切りでは、約20%前後(18ホール中2〜4ホールパーオン)のパーオン率を目指したいですね。

ぜひ手元にある過去のスコアカードを見直してパーオン率を計算してみてください。

自身の目標としてるスコアに対してパーオン率がどれくらいなのか?

そして数値的に目標をクリアできているか、それとも不足しているかをチェックしてほしいと思います。

プロゴルファーのパーオン率はどれくらいなのかな?

そして皆さんが気になるのは、トーナメントに出場しているプロゴルファーのパーオン率はどれくらいなのかだと思います。

そこでJGTOの部門別ランキングを調べてみました。

昨シーズン(2019年)のデータによると、ランキング1位はタイ出身のG・チャルングン選手(73.63%)でした。

さらにランキング2位は昨年賞金王に輝いた今平周吾プロ(72.04%)です。

ランキング上位のプロゴルファーでも70%を少し超えている数値なんです!

これを見ても分かるように、プロゴルファーでもパーオンすることに苦戦していることを数値から理解していただけたことと思います。

パーオン率を上げるための基本基礎

パーオン率を上げるための基本基礎 【getty】

では具体的にパーオン率を上げるための基本基礎を説明していきましょう。

■スイングエラーを改善する

一番大切なことはゴルファー自身が普段から気にしているスイングの悪い動作を改善することですね。

■方向性を重視して練習する

言葉を言い換えると、飛距離は捨てて方向性を重視する練習をすることです。

さらに深堀りすると、「フェースの開閉」「スイング軌道」をテーマに練習をすることだと私は考えています。

■ミート率を上げる

ミート率を上げることで飛距離が安定します。

さらにミート率を上げるにはスイング軸を整えることが重要。

具体的には「左右の軸の動き」「上下の背骨の角度」「前後の頭、腰回りの位置」にズレが生じないようにすることです。

■アイアンを集中練習する

練習場へはアイアンだけを持っていき、集中練習をしましょう。

こう言うと「アイアンだけだと飽きる。ドライバーが打てないと練習が楽しくない」と思う方もいるでしょう。

たしかにアイアンをコツコツ練習することは地味で楽しくないかもしれません。

しかし、アイアンをいっぱい練習してアイアンに慣れることがパーオン率を上げる近道だと私は考えています。

そんなこともあり、パーオン率を上げるためにアイアンを集中練習してほしいのです。

パーオン率を上げる2つのコツ

パーオン率を上げる2つのコツ 【getty】

最後にパーオン率を上げるコツを2つ紹介します。

1.ドライバーは飛距離より方向性を重視する

こう書くと「パーオン率を上げるのにドライバーの方向性は何の関係があるの?」と言われそうですが、セカンドショットやサードショットを良いポジションから打つためにはドライバーショットをフェアウェイへ打つ必要があります。

これによりセカンドショット、サードショットをミスしにくくなり、パーオン率を上げることができるはずです。

そんなこともあり、ドライバーは飛距離より方向性を重視してほしいのです。

さらに具体的な方法としては3つあります。

【グリップを2センチ短く握る】

とてもシンプルですが短く握ることでクラブが短くなり、結果としてドライバーが振りやすくなり方向性が安定します。

私の行っているコースレッスンでも、多くのお客様がその効果を実感していて検証済です。

【スタンス幅を靴一足分、狭くする】

これもアドレスを少し変えるだけでなのでとても簡単な方法です。スタンスを狭くすることで左右動がなくなりスイング軸が安定します。

さらに体が回転しやすくなることで手打ちの抑制効果もあります。

「スライド」「スウェイ」などのスイングエラーがある人には、とても効果的です。

2.脱力してアイアンショットを打つ

当たり前ではありますが、脱力をすることでスムーズなスイングをすることができます。

スムーズなスイングができることでタイミングが整い、「方向性」「ミート率」が安定して結果的にパーオン率を上げるショットを打つことができるはずです。

【グリッププレッシャーを低くする】

グリップをソフトに握ることにより、手から生じる力みを抑えることができます。

掘り下げて説明をすると、少し強めにグリップを握った後に力を抜いた状態が正しい握り加減です。

【畑岡奈紗プロのように跳躍する】

すでに多くのゴルファーさんがご存知だと思います。

畑岡奈紗プロがプレショットルーティーンで行っているジャンプです。

これにより肩から腕にかけての脱力ができるそうです。

最後に

最後に 【getty】

今回はパーオン率を上げるための方法をしました。

すぐに実践できて、すぐに効果が出やすいものから練習をコツコツ積まないと成果を感じられないものもあります。

結果がすぐに出ないと挫折しそうになるかもしれませんが、皆さん自身のペースで慌てずに練習をしてください。

ゴルファーのスタイルによって練習の成果が出るタイミングは違ってきますが、継続できた人は必ずゴルフの成長曲線を描けています。

今回は以上です。

ではHave a nice winter golf !
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著者プロフィール

『ゴルフの楽しさをすべての人に』をコンセプトにしたゴルフ情報サイト。 ビギナーゴルファーにも読みやすいマナーやルールの記事や女性ゴルファーに向けたレッスン記事など幅広い情報を発信中。

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