プロはアプローチでサンドウェッジを多用するけど、アマチュアは?

Gridge(グリッジ)

【getty】

プロゴルファーの影響かと思いますが、アプローチショットというと、なんでもサンドウェッジ(SW)で済まそうとするアマチュアゴルファーは少なくありません。

確かにトーナメント中継を観ていると、プロはSWを多用しますけど、まずその理由を考えてみましょう。

プロがSWを多用する4つの理由

【getty】

プロゴルファーがSWを多用する理由は4つあります。

1)フルスイングしても、最も飛ばない
2)シャフトが短いから、操作性がいい
3)ロフトがあるから、高いボールが打てて、スピン量が多い
4)クラブフェースを閉じたり、開いたりすることで、さまざまな球筋が打てる

確かに、この4つの条件は、すべてアプローチショットに便利に働きます。

アプローチは飛ばす必要がありませんし、さまざまなテクニックを駆使するためには操作性がいいほうがいいですよね。

その意味で、ロブショットにもピッチ&ランにも使えるSWは、プロにとってアプローチの最大の武器になるというわけです。

アマチュアにとってはSWは最も難しいクラブ!?

【getty】

ただし、プロがSWを駆使してさまざまなライからピンに寄せられるのは、彼らがSWを自分の身体の一部のように使い込んでいるからです。

一言で言えば、猛練習の賜物なのです。

実のところ、SWはアマチュアゴルファーにとって最も難しいクラブと言えるのではないでしょうか。

その理由は、SWはロフトが一番あり、リーディングエッジが刺さりやすいクラブだからです。

ロフトの最も少ないクラブであるパターと比較すれば、SWの難しさがよく分かるでしょう。

バウンスを滑らせることを知らないアマチュアゴルファーにとって、SWはミスを多発させるクラブといってもいいでしょう。

アプローチは転がしが一番無難

【getty】

ここで青木功プロの名言を紹介しましょう。

「ゴルフはゴロフだ」。

青木プロは初めて出場する全英オープンするに備えて、真冬の河川敷コースで練習したといいます。

冷たい風が吹き、硬いフェアウェイの河川敷コースでは、転がして寄せるのがベストだと思ったそうです。

ゴロフとはボールをゴロゴロ転がせという意味です。

全盛期の青木プロは、アプローチショットに入る前に、まずパターで寄せられないかと考えたそうです。

パターならチャックリやトップなどというミスは、まず起きませんからね。

しかし、ライが悪かったり、グリーンまでの距離がありすぎたり、パターでは無理となると、次に考えるのは6番アイアンで寄せられないかということでした。

それが無理なら、7番、8番…とだんだんロフトのあるクラブになり、最後にやむを得ず使うのがSWだったそうです。

この考え方は私たちアマチュアにも参考になります。

グリーン周りに来たら、まずパター転がせるかどうかを考え、次にいかにキャリーさせる距離を短くして転がせるかを考えると、アプローチで大ケガをすることが少なくなるでしょう。
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