パッティングが上達する「膝を動かさないストローク」のために注意すべきポイントは?

Gridge(グリッジ)

【getty】

前回の「パッティングが上達する打ち方。上手い人しか気づいていないポイントとは?!」の記事が好評でした。

特にストローク中のポイントが、上半身や手の使い方ではなく、“膝を動かさない”というのが意外だったみたいですね。

この件については、雑誌で読んだとか誰かに教わったということではなく、プロのスイングを見ていて感じたことです。

それで、フェースブックのコメント欄の中に、膝を動かさない方法を教えてほしいというのがありましたので、今回は、もう少しテクニックを掘り下げた形での記事にしていきたいと思います。

目次
1:自分のパッティングストロークが、現状どうなっているか?
2:パッティングストロークで、アマチュアの膝が動いてしまう原因とは?!
3:正確なパッティングストロークを実現するために、注意すべきポイントとは?!
4:まとめ

自分のパッティングストロークが、現状どうなっているか?

自分のパッティングストロークが、現状どうなっているか? 【getty】

みなさん、パッティングストロークで膝を動かさずにストロークできていますか?

自分自身でなかなか確認できないという人は、ぜひ、スマホの動画などで自分のパッティングストロークを正面から撮影してみてください。

本当に一番いいのは、コースへ出て、ラウンド中に撮影してもらうことです。その時こそ、本当の自分のパッティングフォームになっています。

例えば、グリーンを狙うショットが良くて、ピンから3メートルの距離にパーオンしたとします。

この距離だと、結構カップインする確率も高くなってきます。しかも、バーディーパットなわけです。プロアマ問わず、入れたいと思う気持ちは一緒です。

その時に、膝を動かさず、安定したストロークができているかが大事になってきます。そして、その時に撮影したフォームこそが、自分の現状をはっきり映し出します。

なぜ、ラウンド中のフォームでの確認がいいかというと、パターマットなどでは、コースでのパッティングと同様の気持ちになかなかなれないからです。

つまり、気軽にストロークできますし、緊張もしません。さらに、「入れたい」とか、「外したらいくつになってしまう」みたいな心理的葛藤もありません。

そのため、家の中でのパターマットなどでは、コース上でのパッティングストロークを再現していない可能性があります。

さて、ストローク中に膝が動いていたとします。通常どのようにストローク中に膝が動くかといえば、こんな感じです。

1:バックスイングで、膝が右に動きながら回転。
2:ダウンスイングで、膝の回転を戻しながらインパクト。
3:フォローで膝が回転しながら、左へ移動。

このように、まずは、自分のパッティングストロークでの膝の動きを確認してください。

パッティングストロークで、アマチュアの膝が動いてしまう原因とは?!

パッティングストロークで、アマチュアの膝が動いてしまう原因とは?! 【getty】

膝が動いている現状を把握できたとしても、原因があるはずです。その原因は、ズバリショットとの共通のアドレスにあると思っています。 

これは、おそらく意識しているわけではないと思いますが、パターとショットで、アドレス自体はかなり変わると思います。

例えば、グリップの持ち方であったり、前傾角度であったり、スタンスの向きであったり、広さであったりと様々です。

しかし、足のポジションに関しては、意識しない限り、ショットのアドレスをそのままスタンスの幅を変えた感じになりやすいです。

ショットの場合は、フットワークを上手く使うために、きちっと動く必要があります。そのため、自然と自分にとって動きやすい足のポジションになりやすいです。

つまり、パッティングのストローク中に膝をガチガチに固めようとしても、元々が動かしやすい状態の足のポジションを自分の意識だけで動かさないようにすることは、難しくなってしまいます。

または、ガチガチに膝に力を入れると、上半身も同時に力んで上手くストロークできないという場合もあります。

正確なパッティングストロークを実現するために、膝を動かさないよう注意すべきポイントとは?!

正確なパッティングストロークを実現するために、膝を動かさないよう注意すべきポイントとは?! 【getty】

それで、上手く膝を動かさずにストロークするポイントですが、アドレスで、膝が動きにくくなる両足のポジションを探すことです。

これは、人によって違います。

まず、試してほしいのが、両膝を内に絞ったほうが身体の回転がスムースにできるかどうかです。逆に、両膝を少し開いたほうが、身体の回転がスムースにできるかどうかも試してください。

そして、動かしやすいほうにパッティングのアドレスを当てはめるのではなく、動かしにくいほうにパッティングのアドレスを当てはめてください。

例えば、膝を少し内に絞ったほうが、身体の回転をしやすい人は、アドレスでは少しだけ膝を開く感じで構えてください。逆に少し膝を開いたほうが体の回転をしやすい方は、少し膝を絞ってアドレスしてください。

ほんの少しの形の違いですが、身体の回転のしやすさが違うことを実感できると思います。

これは、本当に不思議なのですが、実は、僕は、膝を絞ったほうが身体の回転がしやすいです。

足の体重配分では、足の内側に体重がかかるようなポジションだと、非常に上手く身体を使ってショットのスイングできます。例えば、バックスイングからトップにかけて、右足の内側に体重がかかるような形だと切り返しも上手くできます。

一方、トップで体重を足の外側にかかるようにすると、パワーが溜まらず力が抜けてしまいます。

そのため、皆さんも同じように、バックスイングからトップで足の内側で支える形がベストだと思っていましたが、そうではない人もいるということを理解しました。

足の外側で体重を受け止めたほうがパフォーマンスが出る人もいます。

この辺りはまた詳しく書きたいと思いますが、自分が、どちらのほうが体の回転がしやすいかを把握してください。

そして、その形がわかったら、パッティングのストローク時は、身体の回転がしにくい形でアドレスしてください。そうすると、自然とストロークしても膝が動きにくくなることがわかってくると思います。

まとめ

まとめ 【getty】

足のポジションが決まれば、あとは、上半身のストロークです。

膝を動かさずに上半身のストロークを上手く行うには、腰から下が固定したまま、上半身だけが動くようなストロークをイメージするといいと思います。

グリップを握る強さや、グリップの形などは、それぞれでいいと思いますが、必ず膝が動きにくくなる足のポジションの形を取ってくださいね。

この足のポジションと上半身のストロークができるようになると、パッティングの技術が1段階上がると思います。

ぜひお試しください。
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著者プロフィール

『ゴルフの楽しさをすべての人に』をコンセプトにしたゴルフ情報サイト。 ビギナーゴルファーにも読みやすいマナーやルールの記事や女性ゴルファーに向けたレッスン記事など幅広い情報を発信中。

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